サイエンスコミュニケーターが「多摩センターこども祭り2016」で真空実験ショーを実施しました

tg201601.jpgサイエンスコミュニケーターが、5月3日にエリアベネッセ多摩センター(東京都多摩市)で開催された「多摩センターこども祭り2016」にて真空実験ショーを実施しました。本イベントは、京王・小田急線多摩センター駅前にて開催された「ガーデンシティ多摩センターこどもまつり2016」(主催:多摩センター地区連絡協議会)と合同で開催されており、本プロジェクトは”科学の楽しさ”を伝えようと、2014年から毎年出展しています。今回は”環境にやさしいエコ実験”と題し、ブースに365名の親子連れが来場しました。

はじめに、マシュマロやお菓子の入った袋を真空にする実験を披露しながら、真空の原理を説明しました。続けて、メンバーは真空パックや魔法瓶など、真空を応用した身近な技術について解説。真空パックで空気を抜くことで食材の酸化を防ぎ、より食材を長持ちさせることや、魔法瓶や水筒には真空の空間があるため、熱が伝わりにくく、電気やガスを使わなくても中身の温度を保つことができることを紹介しました。さらに、乾燥スープなどに使われるフリーズドライ製法にも真空の技術が使われていることを伝えました。

参加した子どもたちは、「どうして膨らむの?」「もう1回見たい!」と実験に興味を示していました。保護者の方からも「真空キットを購入して、自宅で子どもとやってみたい」といった声をいただきました。主催者の方からは「当日は強風の対応に追われましたが、おかげさまで大盛況となり、初めて目にした実験を不思議がる子どもたちの表情が印象的でした。とても素晴らしい実験とご説明をありがとうございました」といった感想をいただきました。

プロジェクト広報リーダーの佐藤愛弓さん(理学部化学科2年次生)は「真空の技術を、生活にちなんだ事例を用いて紹介することで、子どもだけでなく、保護者の方々にも楽しんでいただくことができました。これからも科学を身近に感じてもらえるようなイベントを実施していきたい」と語りました。

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