ライトパワープロジェクトが「エコカー教室」を開催しました

東海大学チャレンジセンター・ライトパワープロジェクト・ソーラーカーチームが7月12日に湘南キャンパスで、秦野市立大根小学校の4年生を対象とした「エコカー教室」を開催しました。今年度で11回目となる本企画は”光電池と蓄電池について理解を深めてもらうとともに、地球環境保全の重要性を知ってもらうこと”を目的に、本学と秦野市との提携事業の一環として開催しています。

当日は参加した84名の児童を前に、プロジェクトメンバーの板山侑(ゆう)豊(と)さん(工学部電気電子工学科2年次生)らが、ソーラーカー『2015年型 Tokai Challenger』の仕組みや性能についてマシンの内部を見せながら説明。「これは何の部品?」といった質問に答えていました。本キャンパスの中央通りでデモ走行も行い、間近で見学した児童たちは、「すごく速い!」、「宇宙船みたいでかっこいい」と歓声を上げていました。

続いて松前記念館講堂に移動し、板山さんをはじめとするプロジェクトメンバーらが地球温暖化などの環境問題に関するセミナーを実施。気候の変化や海面上昇が起こる原因には、ガソリン車などから排出される二酸化炭素の影響が大きいことに触れ、「太陽光だけで走れるソーラーカーの開発は環境問題解決に向け、大きな役割を担っています」と話しました。その後、ソーラーカーチーム総監督を務めるチャレンジセンターの木村英樹センター長(工学部電気電子工学科教授)が、「太陽エネルギーとソーラーカー」をテーマに講演。「地球では太陽からのエネルギーで草木が育ち、たくさんの動物からなる生態系が出来上がっています。遠い昔の動物の死がいが石油へと形を変え、私たちの生活を支えています。今私たちは、その偉大な太陽光だけを使って走れる究極のエコカーを開発しており、今日をきっかけに皆さんにもソーラーカーに興味を持ってもらえたらうれしい」と語りました。

講演後には児童から、「ソーラーカーにはどれくらいの太陽光電池が積まれていますか?」「レース中にドライバーは暑くありませんか?」など多くの質問が寄せられ、木村センター長が丁寧に回答しました。参加した児童は、「理科の授業で小さなソーラーカーを作りましたが、人が乗れる大きさの方がずっとかっこよかったです。どうやってあんなに速く走れるのかもっと知りたくなりました」と語り、板山さんは、「実際にエコカーを見て喜んでくれる姿を見て、私たちもうれしかった」と話していました。

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