TICCがワークショップ「第6回For the Future~グローバル化していく日本社会~」を開催しました

東海大学チャレンジセンター・Tokai International Communication Club(TICC)が、7月5日に湘南キャンパス8号館で、日本の未来を考えるワークショップ「第6回For the Future~グローバル化していく日本社会~食から考える多文化共生『食』と『文化』と『感覚』と」を開催しました。本プロジェクトは”多文化共生社会(※1)の実現”に向けて活動しており、本企画では”文化の違いを受け入れる”ことの理解を目的に、”食” に焦点を当てたワークショップを行いました。

当日は、プロジェクトメンバーをはじめとする本学学生41名が参加。講師には加藤泰(ゆたか)教授(本学現代教養センター)を招き、”食べられるもの”、”食べられないもの(嫌いなものや、アレルギーの出るもの)””食べてはならないもの(思想や信仰において食せないもの)”について講演いただきました。加藤教授は「皆さんにとって”食べ物”とは何でしょうか?野菜や魚、肉などは食べ物ですか?では、虫はどうでしょう?」と参加者に問題提起し、イスラム教の”ハラル”と”ハラム”(※2)について、実際に東南アジアで生じた事例をもとに解説しました。続いて、参加者はグループごとに食べ物(自分が食べ物と考えるもの)の名前のみを使ったしりとりをしたり、食の文化についてお互いに意見を交わしました。

企画を通して、参加者からは「他国の食文化についてもっと学びたいと感じた」「相手の食文化や気持ちを理解し、自分の価値観だけで判断しないことが大切だと思いました」「食べてはならない、食べられないものを自分から伝えていくことも、お互いの理解を深める一歩だと思った」などの意見や感想をいただきました。

プロジェクトサブリーダーの浪川唯奈さん(文学部アジア文明学科2年次生)は「今回は”食”をテーマにしたことで、参加者が多文化共生について身近に感じることができたと思います。広報に関しては、ポスターを掲示したものの、実際の声かけが少なかったことで、プロジェクトメンバー以外の参加者を、思うように集めることができませんでした。次回は、学部や学年を問わず、多くの方々が気軽に参加できるよう広報に力をいれたい」と語りました。

※1多文化共生社会・・・複数の他者の民族、他者の文化の相互承認と共存が可能になっている社会の状態

※2ハラルとハラム・・・”ハラル”はイスラム教で「神に許されている」という意味。反対に”ハラム”「禁じられている」という意味で、信者は豚肉などを食べること以外にも、窃盗やうそをつく行為もハラムとなり、場合によっては、ハラムに準ずるものや行為に間接的に接触しただけでも穢れてしまうと考えられている。

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