熊本復興支援プロジェクトが活動を開始しました

東海大学チャレンジセンターではこのほど、平成28年熊本地震で被災した熊本県各地の復興支援活動に取り組む特別プロジェクト「熊本復興支援プロジェクト」を立ち上げました。事前の説明会などを通じて湘南キャンパスをはじめ代々木、清水、伊勢原、札幌の各キャンパスから学生約50名が参加しています。8月5日には全体会議を行い、被災地でのボランティア活動に向けた心構えや被災者との触れ合いの際に気をつけなければならないポイントなどについて、専門家や現代教養センターの田島祥講師らが講義。グループワークを通じて活発に意見を交わしながら活動に備えました。

現地では熊本・阿蘇両キャンパスの学生、教職員や県内でボランティア活動を展開している団体と協力し、さまざまな活動に取り組んでいきます。すでに21日から第1班14名の学生と引率の職員が現地入り。2グループに分かれて活動を開始しています。今後、9月17日までの4週間にわたって、学生と教職員で構成する4つの班が1週間交代で活動を行う計画です。

「Teamフェニックス」と名付けた第1班は、農学部のある南阿蘇村立野地区の木之内農園と連携するAチームと、有志によるボランティア活動の受け皿として活動している「チーム熊本」に参加するBチームの二手に分かれて活動を開始しました。Aチームはまず、地震で泉源を失い、再開のめどが立っていない村営温泉施設「長陽憩いの家」の”復興ミュージアム”化に向けた活動に参画。休憩室やロビーに地震前後を収めた写真や防災に関するパネルを展示する計画で、施設の指定管理者である木之内農園が年内のオープンを目指して準備を進めています。学生たちは初日から、地震後手つかずのままだった施設内の清掃や崩れた石垣の修復作業に汗を流しました。また翌日は同農園スタッフの吉村孫徳さんの案内で、本学阿蘇キャンパスや阿蘇神社など地震で大きな被害を受けた施設など阿蘇地域内各地を見学。地元農家も訪ね、地震の影響や現地の産業などについても知見を深めました。

熊本キャンパスの学生も運営に参加している「チーム熊本」の活動に従事するBチームは連日、朝から活動拠点である熊本市内の崇城大学ボランティアビレッジを訪ね、全国から集ったボランティアとともに行動。被災者のニーズに沿って、その都度割り振られる役割に取り組んでいます。21日、22日はどちらも地震発生直後から被害の大きかった益城町内で、住民がボランティアに臨むことを聞いて回るニーズ調査を行いました。学生たちは3つのグループに分かれ、それぞれにエリア内の住宅を1軒1軒訪ねて回り、「何か困っていることはありませんか?」「ボランティアに望むことを教えてください」と声をかけました。

現地入り3日目となった24日には、AB両チームがそろって熊本キャンパスを訪問。同キャンパスで活動するチャレンジセンター「先端技術コミュニティACOT」や「熊本地域プロデュースプロジェクト」、阿蘇キャンパスの「阿蘇援農コミュニティープロジェクト」に参加する学生らと交流会を行いました。学生たちは、活動に参加した動機や熊本県内の現状、復興に向けた活動などについて活発に意見を交換していました。

第1班班長の石ヶ森光司さん(法学部法律学科3年次生)は、「4月の地震発生直後から熊本に行って、現地の人の役に立てないかと考えていました。私たち第1班は準備の時間が少なかったこともあり、現地のニーズを探りながらの活動でもありますが、次につながるよう、現地の人たちと交流し情報を集めながら活動を展開していきたい」と意気込んでいます。メンバーたちは、「東日本大震災でもテレビで見るのと、現地に行くのでは状況はまったく違っていた。今回の地震でも、チャレンジセンターが熊本で活動をすると知って、ぜひ自分の目で見て被害を把握し、自分にできることを考えたいと参加しました。私たちのチーム名であるフェニックスのように、熊本の復活に力になれれば」(坂本貴一さん・文学部アジア文明学科2年次生)、「母が熊本出身で、自分自身も高校時代からボランティア活動に興味があったということもあり参加しました。実際に倒壊した家屋を目の当たりにして、ボランティアのあり方などについて戸惑うこともありますが、精一杯頑張りたい」(藤井亮介さん・医学部医学科1年次生)と話しています。

熊本復興支援プロジェクトのフェイスブックページはこちらhttp://bit.ly/2crCDvi

2班目の活動報告はこちら【http://bit.ly/2bRD007

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