特別プロジェクト「熊本復興支援プロジェクト」が夏季休暇中の活動を終えました

東海大学チャレンジセンターでは、平成28年熊本地震で被災した熊本県各地の復興支援活動に取り組む特別プロジェクト「熊本復興支援プロジェクト」が始動し、湘南キャンパスをはじめ代々木、清水、伊勢原、札幌の各キャンパスから学生51名が参加しています。第1班から第3班に続いて 9月11日から17日まで、湘南キャンパス7名、代々木キャンパス4名、札幌キャンパス3名の計13名による学生と、湘南キャンパスの職員ら4名、秀和ビルメンテナンス株式会社より1名、計19名が第4班『チーム追い風』としてボランティア活動を実施しました。

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9月11日から熊本に入った第4班は、前半の活動では全員で南阿蘇村にある木之内農園を訪問。地震の影響で水が出ず、作物を育てられなくなったビニールハウスの撤去作業に取り組みました。学生たちは農園のスタッフから手順を教わると、屋根に上がってビニールをはがしたり、ハウス内で止め具を受け取り廃棄物としてまとめたりと黙々と作業に励みました。普段は別々の学部やキャンパスで学ぶ学生たちですが、「こっちを押さえて!」「ビニールを送ってください」と、自然にコミュニケーションをとりながら12日からの2日間で5棟ものハウスからビニールを撤去しました。

中休みとなった14日は自由行動としましたが、前日までの活動で知り合った農学部の学生による案内で阿蘇キャンパス周辺の被災状況を見学した学生や、熊本城など熊本市内の観光地の状況を視察する学生も多く、それぞれに熊本地震の被害状況への認識を深めました。また、夕方からは熊本キャンパスで現地の学生との交流会も実施。湘南、代々木、札幌の学生たちはそれぞれに「熊本地震の被害はテレビを通してしか知らず、自らの目で確かめたいと参加しました」「東海大学の海外研修航海を通じて知り合った熊本の学生が心配で、いてもたってもいられなかった」などプロジェクト参加の動機を語るとともに、阿蘇キャンパスの農学部生たちの被災体験談に耳を傾けました。

後半の15日、16日には、地震直後から現地でボランティアに従事してきた一般社団法人災害教育センター「RQ九州」の活動に参加。益城町にある大豆畑で草刈りに取り組みました。天気が良く気温も高かったため、学生たちはこまめな水分補給や、健康状態の声かけをしながら協力して作業。終了に後はRQ九州のスタッフに益城町東無田地域の地震による被害状況を案内していただきました。札幌から参加した生物学部海洋生物科学科3年次生の茂木まりえさんは、「崩壊してしまった家々や仮設住宅など、震災から5カ月が経ちましたが、完全な復興にはまだまだ時間が必要であることがわかりました。活動を通して支援だけでなく、直接熊本の方にお話を聞くことができ、多くのことを学べました」と話しています。

秋セメスターが始まった26日には、湘南キャンパスで活動の振り返り会を実施。各班の活動内容について発表するとともに、「やりたかったけどできなかったこと」や「これからできそうなこと」について、意見を交わしました。学生たちからは、「現地の人と触れ合う機会が少なく、もっと話をしたかった」「ただ言われたとおりに活動しただけ。現地の方から何が求められているのかわからないまま帰ってきてしまった」といった反省の言葉が出た一方、「関東にいてもSNSなどを通じた情報発信はできる。熊本にもっとボランティアや観光で行ってもらえるような情報を伝えたい」「建学祭に出展してアピールしよう」といった今後の展望も語られました。プロジェクトリーダーの後藤孝弘さん(法学部法律学科3年次生)は、「この夏の活動ではメンバーそれぞれに不完全燃焼な部分もありましたが、熊本はまだまだ支援が必要な状況であり、活動をさらに発展させていきたいと願っています。東海大学の学生だからこそできるような、”でっかいこと”を実現できるよう、メンバー皆で話し合い、次の一歩を踏み出したい」と今後に向けた抱負を語っています。

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