ユニークプロジェクトのポリへドロン工作隊が8月20日、21日にハービスHALL(大阪府大阪市)で開催された「青少年のための科学の祭典大阪大会・サイエンスフェスタ2016」に「凧形二十四面体の工作教室」を出展。”未来を担う子ども達が科学・技術に興味を持つ上で大きな貢献を果たした団体”として、2年連続となる優秀賞を受賞しました。
本プロジェクトは、”子どもたちに主体的に多面体作り体験に取り組んでもらうことで、幾何学への興味や理解を深めてもらう”ことを目的に昨年度より活動しています。今年5月には、万博記念公園(大阪府吹田市)で行われた理科実験野外教室に付属仰星高校の小島孝教諭と理学部数学科への進学を決めている3年生の生徒1名と共同で出展。イベントのテーマである”伝統文化”にちなみ、日本に古くからある凧(たこ)形(※)を、大きな紙を用いた凧作りと凧揚げを実施しました。この企画がきっかけとなり、本大会においても、さらに凧形を広めようと、「凧形二十四面体の工作教室」を出展しました。
当日は約80の団体が出展し、本プロジェクトの工作教室には2日間で約120組の親子が来場しました。参加した子どもは小学校低学年が多く、学生たちは普段見慣れない形を分かりやすく説明することを意識し、「今何年生なの?」、「しっかりはめこまないと崩れてしまうから気をつけてね」などとコミュニケーションを重ね、それぞれにきれいな凧形二十四面体を制作していきました。
プロジェクトに参加した二見(ふたみ)光星(こうせい)さん(政治経済学部経済学科3年次生)は、「作る前は『本当に見本のような形になるの?』と不安がっていた子どもが、立体ができあがった時に達成感に満ちあふれた顔をしていてとてもうれしかった」と笑顔で振り返りました。
プロジェクトアドバイザーの青木孝子講師は、「せっかく仰星高のある大阪に行くのなら一緒に活動できないかと考え、理科実験野外教室での共同出展と今回につながりました。学園の教職員として、学生も付属校の生徒も同じように大切に育てていくべきだと考えているので、今回のような機会を今後増やしていきたい」と話しました。また、2年連続となる優秀賞の受賞について、「教材は本学の卒業生である業者の方にご協力いただき、本プロジェクトがオリジナルで作成したもの。ほかにもたくさんの方に支えていただいたからこそ受賞することができました。感謝しています」と話しています。
※凧形・・・隣り合った2本の辺の長さが等しい組が2つある四角形のこと