本学チャレンジセンター・ライトパワープロジェクトのソーラーカーチームは、9月24日(土)から10月1日(土)にかけて、南アフリカ共和国で開催されたソーラーカーレース「サソール・ソーラー・チャレンジ」で、総合2位(準優勝)でゴールいたしました。
大会に臨んだ本学ソーラーカーチーム「2015年型Tokai Challenger」は、予選で全チームでトップとなり、ポールポジションで本戦をスタートいたしました。 大会1日目に633kmを計測、2日目以降も順調に距離を重ね、7日間で総走行距離4544.2kmを走破しオランダのデルフト工科大学に次いで総合2位(準優勝)という結果となりました。
【総合順位】
1) Delft University of Technology – Nuon Solar (Netherlands): 4716.7km
2) Tokai University – Tokai Solar (Japan): 4544.2km
3) Kecskemet University – GAMF Solar (Hungary): 4033.2km
4) North West University – NWU Solar (SA): 3524.9km
5) Lodz University of Technology – Lodz Cruiser (Poland): 2817.8km
6) Tshwane University of Technology – TUT Solar (SA): 2120.3km
7) Near East University – NEU Solar (Northern Cyprus): 1635.1km
8) Maragon Olympus – Solar Eagles (SA): 1378.1km
9) University of Johannesburg – UJ Solar (SA): 1337.9km
10) Zingbug – ZingCO EV (SA): 1108.5km
本学ソーラーカーチームの木村英樹総監督(工学部電気電子工学科 教授)は、「残念ながら、今回は優勝したデルフト工科大学が車体性能とチーム力の両面で、本学チームを上回っていたと考えられます。今回の南アフリカ大会には多くの学生に経験を積ませる意味合いもありましたので、準優勝という結果は満足とは言えないまでも、一定の評価は与えられると思います。2017年度のオーストラリア大会に向けて、国内に残った主力メンバーが新車開発を継続しており、南アフリカ大会で経験を積んだ学生たちとともに、優勝できる車体とチームを用意したいと考えております。」と語りました。
■サソール・ソーラー・チャレンジ大会概要
「サソール・ソーラー・チャレンジ」は2008年の初開催以降隔年で行われ、今回が5回目となる、南アフリカを舞台にしたソーラーカーの国際レースです。コースは、同国北部のプレトリアをスタート後、ブルームフォンテーンやスウェレンダムなど7都市を経由しながら8日間をかけて約2,000km先のゴール地点・南部の都市ケープタウンを目指して走行します。総走行距離を競う同レースのコース途中には、一日ごとに「ループ」と呼ばれる、1周23~74kmの周回コースが用意されており、ゴール地点に17時30分までに到着することが出来れば、このループを何度でも周回することが可能。優勝を狙うには、その時々のソーラーパネルの発電量から最適な速度を算出し、ループで最大限、走行距離を積み上げることが重要な戦略となります。
本学ソーラーカーチームは、第1回大会から3大会連続で優勝(第4回は不出場)。レースに臨んだ車両は、オーストラリアで昨年10月に開催された「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ2015」への出場に合わせて開発した「2015年型Tokai Challenger」、参戦メンバーはドライバー3名を含む学生16名と、各種サポートにあたる教職員3名の計19名。