Tokai Formula Clubが「第14回 全日本学生フォーミュラ大会 」に出場しました

東海大学チャレンジセンター・Tokai Formula Clubが、9月6日から10日まで小笠山総合運動公園エコパ(静岡県袋井市)で開催された「第14回 全日本学生フォーミュラ大会 -ものづくり・デザインコンペティション-」(主催:公益社団法人自動車技術会)にフォーミュラカー『TF2016』で出場しました。本大会は、学生が設計・製作したオリジナルの車両の性能を競い、ものづくりの知識を培うとともにマネジメント能力などを高めてもらおうと毎年開かれているもので、本プロジェクトは今回で13回目の参戦となりました。

本大会は3種目から構成される『静的審査』と5種目から構成される『動的審査』を経て、総合順位が決定します。本プロジェクトは”総合優勝”を目標に、大会に臨みました。静的審査のコスト種目では、プレゼンテーションにおいて高い評価をいただき、昨年の64位を大きく上回る23位となりました。動的審査の「アクセラレーション」(※1)では12位、「スキッドパッド」(※2)では9位の成績を修めました。しかし、得点配分が最も高い「エンデュランス」(※3)において、電装系統のトラブルによりエンジンコントロールユニット(※4)の電源が落ち、コースを完走することができず、全92チーム中総合38位という結果となりました。

今年度の車体について、大会関係者や本プロジェクトのOB、一般の来場者より「モノコックを非常に綺麗に仕上げている」「排気パイプ溶接の完成度が高い」といったお褒めの言葉をいただきました。

また、オーストリアより参戦した「joanneum racing graz」チームより依頼を受け、日本滞在中、プロジェクトメンバーがレンタカー手配などのサポートをはじめ、大会前の走行練習を共に行ったり、情報交換や互いのマシンに試乗するなど、交流を深めることができました。

本プロジェクトの広報リーダーを務める宮尾里奈さん(工学部動力機械工学科3年次生)は「昨年度よりも速く、綺麗なマシンを製作することができていただけに、結果を残すことができず悔しいです。しかし、2・3年伸び悩んでいたコスト、アクセラレーション、スキッドパッド審査において、以前よりも良い順位となり、今後に繋がる成果を挙げることができたと思います。また、昨年同様に海外チームのサポートを通じて技術交流を行うことができました。参加した1・2年次生にとっては、車両開発のヒントや大会に向けた大きな刺激になったと思います。今後プロジェクトでは、今年度の反省を来年度に活かし、今年より良い成績を収めることができるように活動を進めていきます」と語りました。

※1アクセラセーション・・・75m間の加速度を評価します。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回走行してタイムを競う。

※2スキッドパッド・・・8の字コースによるコーナリング性能を評価します。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回走行してタイムを競う。

※3エンデュランス・・・22kmのコースのうち11kmを走行後、ドライバーチェンジをし、計2名のドライバーで耐久走行をします。これによって、車輌の全体性能と信頼性を評価する。

※4エンジンコントロールユニット(ECU)・・・エンジンの運転制御を電気的な補助装置を用いて行う際に、それらを総合的に制御するマイクロコントローラのこと。

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