Tokai International Communication Clubがワークショップ「第7回For the Future~グローバル化していく日本社会~」を開催しました

東海大学チャレンジセンター・Tokai International Communication Clubが、12月16日に湘南キャンパス8号館で「第7回For the Future~グローバル化していく日本社会~ハーフって呼ぶな!?」を開催しました。本プロジェクトは”多文化共生社会(※)の実現”に向けて活動しています。本企画では、講師に小貫大輔教授(本学教養学部国際学科)を招き、近年話題となったミス・コンテストや二重国籍問題など、一般的に”ハーフ”とよばれる人々に焦点を当てたワークショップを行いました。

当日は、国際学科の学生や、留学生ならびにハーフの学生など15名とプロジェクトメンバー16名が参加。はじめに、ハーフの方々をインタビューしている動画を上映。映像には「どの国からみても外国人になってしまう。では、私は何人なのでしょうか?」「国籍ではなく、自分自身を見てほしい」といった声がありました。続いて、小貫教授から”多民族国家であるブラジル”と”単一民族国家に近い日本”との違いとして、日本では外見によるいじめや差別が起こりやすいこと、メディアによる一方的な先入観を抱きやすいことなどが挙げられました。さらに、小貫教授は「『ハーフ』『ダブル』『ミックス』など様々な表現がありますが、人それぞれ生い立ちが異なり、どの表現が正しいということはありません。大切なことは、国籍に囚われずその人自身を見ることです。先入観だけでのコミュニケーションは、知らない間に相手を傷つけてしまうことがあります」と解説しました。その後、”自分がハーフだったら、周りにハーフと伝えるか?”をテーマにグループディスカッションを行い、「無理に言うことではない」「見た目を気にする日本だと伝えたほうが楽かもしれないが、国籍よりも、その人を知ろうとすることが大切」といった意見が多く聞かれました。

参加した学生からは、「タイムリーな話題でとても興味深かった」「ハーフにおける問題や意識の違いなどとても勉強になりました」「タイトルを見て、ハーフである自分が参加しなければ!と思いました」「短い時間でしたが、自分の価値観や今後の人生に刺激を与えてくれました。とても楽しかったです」といった感想をいただきました。

本企画を担当したプロジェクトメンバーの伊藤朱音さん(理学部化学科1年次生)は「はっきりと正解の無いものをテーマに取り上げるため、企画を練り上げる際にはとても苦戦しましたが、前回の”食”のテーマ以上に、参加者には身近な課題として感じてもらうことができました。今後も多様な文化を分かり合える社会になることを目指したイベントを実施していきたい」と語りました。

※多文化共生社会・・・複数の他者の民族、他者の文化の相互承認と共存が可能になっている社会の状態

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