ライトパワープロジェクト人力飛行機チームがHPA飛行会で優勝しました

東海大学チャレンジセンター・ライトパワープロジェクト人力飛行機チームが8月19日に富士川滑空場(静岡県静岡市)で開催されたHPA飛行会主催の「HPA飛行会2017」に参加しました。本イベントは、鳥人間コンテストに出場できなかったチームの成長をサポートし、鳥人間コンテスト以外で機体・飛行の展示ができる場を提供すること、加えて全国の鳥人間コンテスト出場チームの技術交流を目的にHPA飛行会が開催するものです。

本チームは3回目、36名のメンバーが参加し、今年度は、会場で実際に人力飛行機を組み立てて飛行させる「飛行展示」と、チームTシャツのデザインを投票によって競う「Tシャツコンテスト」に参戦。「飛行展示」では、2017年度製作機体「Aldebaran」を組み立て中に雷雨に見舞われるなどのアクシデントもありましたが、練習飛行から安定した飛行を披露することができ審査でも高評価をいただきました。当日、「飛行展示」には本チームを含み2チームがエントリーされていましたが、もう1チームの機体調整が間に合わず参戦できなかったため、自動的に本チームの優勝となりました。メンバーは見学者や同イベント参加チームからの質問に対応するほか、部品展示ブースにおいては鳥人間コンテスト出場を果たしたチームなどがそれぞれの機体部品の紹介を通じて情報交換をはかりました。「Tシャツコンテスト」では、11チームが参加し、本チームは前年度の2位から順位を上げ、「飛行展示」同様、1位を勝ち取ることができました。昨年も高評価だったメッシュ生地のポロシャツに、他のチームでは使用していない蓄光素材を取り入れるほか、本チームの伝統である低翼機をデザインに施すなどの工夫をこらした点が票の獲得に繋がりました。

機体設計およびカウル班長を務めた岩崎文彦さん(工学部航空宇宙学科航空宇宙工学専攻3年次生)は「荒天のため部品展示や機体展示の見学を落ち着いて行う時間が取れなかったが、他のチームの製作物に少しでも触れる機会があったことはとても貴重な経験だった。飛行展示では前年より大幅に得点を挙げ、製作面、運用面、全てにおいてチームが力を付けたことが感じられ、とても嬉しかった。対戦チームの不戦勝により容易に優勝を得たようにとられてしまうかもしれないが、大会当日までに試験飛行を重ねて機体を調整し、破損なく、よい状態で飛ばすということは難しいことであり、それをこの機体で達成することができたのはメンバーの日々の努力や積み重ねが現れた結果だと思います。また、調整を間に合わせて、多くの観客の前でフライトできたことで、目的であった伝統の低翼機で技術の高さを証明するということが達成できたと考えます。何より、他チームやOB、一般の見学者に機体を直に見てもらい、その場で意見交換や、感想を貰えたことで、技術向上以上にモチベーションの増加につながりました」と振返りました。

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