東海大学チャレンジセンター・阿蘇援農コミュニティープロジェクトが6月2・3日、9・10日、16日、23・24日、30日・7月1日に「6月の短期援農」を実施しました。本プロジェクトは “阿蘇地域の農家を対象に、作業負担の軽減と自らの知識と技術を向上することの一環として行い、地元農家さんの協力を得て、メンバー同士・農家さんとの交流、さらに援農への理解を深めること”を目的に、土日・祝日などの休日を利用して定期的に援農活動を行っています。
今回の活動では各地区の農家を2日から7月1日まで9回に分けて訪ね各農家で作業補助を実施しました。
プロジェクトメンバーの佐藤真衣さん(農学部応用植物科学科2年次生)は「今回は熊本市西区の農家さんの畑にて、ヒマワリの播種、トルコギキョウ(※)の畝の片付け、ヒマワリ畑の除草を行いました。今回植えたヒマワリは花が茶色くなる品種と花が常に上を向いて咲く品種で、どちらもフラワーアレンジメントなどに使う物とのことでした。西区の農家の方は野菜などの他に花を栽培することが多く、野菜はいかに育てやすく品質が良いものを作るかが重要視されているのに対し、花はいかに栽培する人が少なく珍しい品種を作るかが重要視されているということを学びました。また、トルコギキョウは熊本県が作付面積日本一であり、トルコギキョウ自身もバラなどに次ぐ品目となっているにもかかわらず知名度があまり高くないこと知り、私も気にしていなかっただけでどこかで見かけていたのかな、と思いました。トルコギキョウにつく代表的な害虫としてアザミウマを見せて頂き、また防除方法についても色々教えていただきとても勉強になりました。」と語りました。
以下活動内容
【2・3日】
① 参加メンバー数:6名 活動場所:菊陽町
作業内容:ハーブ収穫、ブドウにジベレリンをかける、キュウリネット設置、キュウリとナスの定植、カモミール収穫、ハーブ園の除草、サツマイモ定植
② 参加メンバー数:5名 活動場所:南阿蘇村
作業内容:ハウス周辺の木材・窓枠運搬、高設イチゴの引き抜き、マルチシートの設置、ビニールハウスの遮光
【9・10日】
参加メンバー数:9名 活動場所:熊本市西区
作業内容:トルコギキョウの収穫・出荷作業、テマリソウの撤去作業、ひまわりの播種(※)
【16日】
参加メンバー数:6名 活動場所:南阿蘇村
作業内容:イチゴの苗撤収、廃材運搬
【23・24日】
参加メンバー数:7名 活動場所:菊陽町
作業内容: 無農薬栽培ブルーベリーの害虫除去
【30日・7月1日】
参加メンバー数:12名 活動場所:南阿蘇村
作業内容:宿泊援農。アスパラガス新芽の株を取り除く、雑草抜き
※播種・・・作物の種をまくこと。種まき。
※トルコギキョウ・・・トルコギキョウはその和名から、キキョウ科の植物だと誤解されることがよくあるが、北アメリカ南西部から南部、メキシコ、南アメリカ北部の平原や河口に、2~3種が広く分布しているリンドウ科の植物。