3.11生活復興支援プロジェクトが石巻市北上町十三浜相川・小指地区の小指観音堂「小指大縁日」を開催

東海大学チャレンジセンター・3.11生活復興支援プロジェクトが8月19日に、宮城県石巻市北上町十三浜相川・小指地区の小指観音堂で「小指大縁日~子どもから大人まで輪になろう~」を開催しました。本プロジェクトでは2011年3月の東日本大震災で大きな被害を受けた相川・小指地区の高台完全移転を受けて、懸念される住民同士のつながりの希薄化を食い止めようと、2016年度に地区のコミュニティー拠点づくりを目指して、「どんぐりハウス(現、小指観音堂)」を建設しました。今回のイベントは、住民からの「住民同士で集まる機会がほしい」「子どもと交流する機会が減った」といった声を受けて企画してきたものです。

当日はプロジェクトメンバー17名が、参加した地区住民ら約40名と交流。学生たちが用意してきた輪投げやヨーヨー釣りを子どもたちが楽しんだほか、住民の協力を得て行ったバーベキューや学生が製作したピザ窯を使って焼いたピザを囲みながら、大人の住民と学生たちが懇談しました。住民からは、「震災の影響で地区を出ていく人もいる中、学生たちが地域を盛り上げてくれることがありがたい」「高台移転などで住民同士でも顔が見えない環境になっているため、今回のようなイベントは住民の結束のためにも必要。今後も学生たちがこの地区で活動できるように協力したい」といった声が聞かれました。

本プロジェクト相川・小指地区リーダーの大野賢斗さん(工学部建築学科2年次生)は、「住民の方たちと交流を重ねる中で、“震災後はイベントごとなどに消極的になっている”という声を多く聞いてきたことがきっかけとなり、今年4月ごろから準備を進めてきました。この催しをきっかけに地区の皆さんが観音堂に集い、イベントが恒例化してくれれば」と話しています。

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