第23回チャレンジセンターセミナー「国内初!民間単独での宇宙到達 ロケット開発」を開催しました

東海大学チャレンジセンターでは1月10日に湘南キャンパスで、第23回チャレンジセンターセミナー「国内初!民間単独での宇宙到達 ロケット開発」を開催しました。今回は2016年に本学工学部航空宇宙工学科の卒業し、昨年5月に日本の民間企業単独として初の宇宙到達ロケットを開発したインターステラテクノロジズ株式会社(IST)に勤務する植松千春氏が登壇。学生時代に所属していた本センター「東海大学学生ロケットプロジェクト(TSRP)」での経験談や夢を持つことの大切さなどについて語りました。

当日は湘南キャンパスをメーン会場に高輪・伊勢原・熊本の各キャンパスをテレビ会議システムでつなぎ、学生や教職員ら約135名が聴講しました。植松氏は、TSRPで1、2年次にはエンジン開発に取り組んできたことや3、4年次にプロジェクトマネージャーとしてロケット開発に臨んできた際の思い出を振り返り、「好きなことを仲間とともに思う存分楽しむことができ、私にとってかけがえのない時間でした」と語りました。卒業後はISTに入社し、2年後には観測ロケット「MOMO」のプロジェクトマネージャーとして開発管理を担うことになり、「17年に打ち上げた1号機は最高高度20kmまで到達し、部分的には成功を納めることができました。しかし、翌年打ち上げた2号機は打ち上げ直後に高温ガスが漏れてしまい、バルブ駆動系配管が焼損するとともにエンジンが停止し、墜落してしまいました。その原因究明と対策を徹底したことで、19年5月に日本で初となる民間単独として初の宇宙到達を果たした3号機を開発することができました」と振り返りました。

最後には学生たちに向けて、「学生のときから興味を持ったものにたくさんチャレンジをすることが大切です。チャレンジロジェクトにはたくさんの挑戦する場が整っており、かけがえのない経験をすることができます。自分の力を出し切れるフィールドを選び、これからも努力を続けてください」とメッセージを送りました。

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