2019年10月18日 展示会場でのマシン紹介や帰国準備などに取り組んでいます

前日、2019ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジでアデレード市内のゴール地点に到達し準優勝となった東海大学ソーラーカーチーム。10月18日はゴール会場で約3000kmを走り切ったマシン2019年型「Tokai Challenger」を展示したほか、帰国に向けた荷物整理などの準備に取り組みました。

本大会では、途中でのリタイアも含めアデレードへとたどり着いたすべてのチームのマシンがゴール会場のヴィクトリア・スクエアに展示されます。会場には地元住民や各チームの関係者、報道関係者らが来場し、Tokai Challengerをはじめ優勝したベルギー「Agoria Solar Team」の「BluePoint」や3位に入ったアメリカ・ミシガン大学「University of Michigan Solar Car Team」の「Electrum」といったマシンを熱心に見学する様子が見られました。東海大チームのブースでも学生たちが交代で説明係として待機し、来場者からの「この部品は何に使いますか?」「最高速度はどのくらい?」といった質問に一つひとつ丁寧に答えていました。また、アデレード在住の日本人や本学卒業生も多数来場しました。レース期間中は他チームなどとの交信を務めたサウジアラビアからの留学生であるアルシャリーフ・ナワフ・リヤドさん(工学部電気電子工学科3年次生)はアデレードに到着する各国のチームを出迎え、「文化や言語の違いはあってもさまざまな国でソーラーカーチームが結成され、レースに挑戦している姿はとても進んでいると感じます。私ももっと勉強してさらにチームに貢献できるようになりたい。チームはゴールしましたが、ここからが私にとってのスタートです」と語りました。

一方、レースを終えたチームは、マシンや荷物の運搬で活躍した日野自動車提供のトラックをはじめ、ともに走行した指令車や先導車、伴走車、偵察車といったサポートカーをアデレード市内のヴィクトリア・パークに停車しています。東海大チームの学生たちも、衛星通信機、無線機や警光灯などやステッカーを外して元の状態に戻すとともに、マシンや整備器具などを日本に送り返す通関の準備を進めました。ロジスティクスと広報を担当する北村拓也さん(工学部動力機械工学科3年次生)は、「荷物は佐川耕平総監督(工学部電気電子工学科助教)と一部のメンバーがメルボルンまで運び、日本へと送り返します。間違いのないよう丁寧な作業が大切です」と語りつつ、「準優勝という結果を残したことで、写真や映像の提供希望も多く寄せられています。対応は大変ですが、いい報告を日本に届けられるのでやりがいがあります。チームでは大会中の様子を動画にまとめてFacebookで公開しているので、ぜひ多くの人に見てもらえれば」と話していました。

東海大学ソーラーカーチームのFacebookページは下記からご覧ください。
https://www.facebook.com/tokaisolarcar/