タイ・KMITLのコムサン マリーシー学長に名誉博士(学術)の学位を授与しました

東海大学では9月19日に、タイ・モンクット王ラカバン工科大学(KMITL)のコムサン マリーシー学長に東海大学名誉博士(学術)の学位を授与。同日、湘南キャンパスで開催した春学期学位授与式に合わせて、名誉学位授与式を執り行いました。

コムサン マリーシー学長は1993年にKMITLにおいてConstruction Engineeringの学位を取得。98年に本学別科日本語研修課程で日本語を学び、翌年には本学大学院工学研究科土木工学専攻博士課程前期に入学しました。その後、同研究科博士課程後期に進み2005年に博士(工学)の学位を取得しました。帰国後はKMITLで教員としての職務に従事し、工学部長や副学長などの役職を歴任。23年3月に学長に就任し、日本型高等専門学校の教育制度を本格的に導入したKOSEN-KMITL(19年に開校)の初代校長も務めており、24年には両国の学術交流及び友好親善への功績が認められ、日本国外務省より外務大臣表彰を受けられました。今回の名誉博士の学位は、同国における学術の発展と人材育成、また両国間の学術交流の推進においても指導的な役割を果たしたことを高く評価したものです。

式典では、木村英樹学長から学位記を、松前義昭総長・理事長からメダルを授与。コムサン マリーシー学長は関係者への謝辞や本学での留学生活の思い出を日本語で語り、「名誉博士号の授与は、これまでの教育の成果を認めていただいたものであり、タイと日本との強い友好関係を表すものです。今日という日を人生において意味深く記憶に残る日にしていただいた東海大学の皆さまに、心より感謝申し上げます」と語りました。

式典後は4号館で祝賀会を開催し、KMITL関係者、松前総長、髙野二郎副総長、木村学長ら本学関係者が出席しました。コムサン マリーシー学長は、「6年間学んだ東海大は、私にとって第二の故郷。今回名誉博士を授与していただいたことを大変うれしく思います。大学院では笠井哲郎教授の研究室に所属し、博士号取得の際には手厚くサポートしていただきました。笠井教授の熱心に研究に取り組む姿勢を見てきたからこそ、今の自分が在ると思っています。また、先輩から後輩に研究や伝統が引き継がれていく文化を素晴らしいと感じ、KMITLでの教育においても、学年を超えて一緒に活動する環境づくりを意識してきました。東海大とは毎年さまざまな研究交流に取り組んでいますが、今後も学生の交換留学や教職員間の交流などを通じて関係性を深めていきたい」と語っていました。