教職員組合による授業ストライキ通告に関するお知らせ

この度、東海大学教職員組合(執行委員長・佐々木信吾氏)に加盟する一部の非常勤教員が、憲法および労働組合法に基づく正当な権利行使として、ストライキを実施する旨の通告が大学に届きました。本学は、学生の皆様の教育機会を最大限に保障することが責務であるにもかかわらず、本学の労使交渉が不調に終わり、結果として授業に影響を及ぼす事態となりましたことについて、学生、保護者並びに関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしますことを、深くお詫び申し上げます。

  1. ストライキの背景と交渉の経緯
    今回のストライキは、同組合からの全教職員の賃金ベースアップと賞与増額の要求をめぐる団体交渉の不調によるものです。同組合からの通告によれば、実施予定日は2025年11月26日(水)、対象授業は湘南キャンパスの「知的財産権法特論2」であり、授業時間帯の終了前30分間が対象時間帯となる予定です。
    本学は、2025年10月28日(火)に開催された団体交渉において、関連法令、学内規程、そして喫緊の課題である耐震化計画を完了させる必要性を含む本学の財務状況、ならびに要求どおりにベースアップした場合の人件費シミュレーション結果等の資料を用いて丁寧に説明いたしました。現時点では、要求内容の実現が財務的に大きな影響を及ぼし、同組合の要求に応じることは大学運営上困難である旨を説明し、ご理解を求めましたが、合意に至りませんでした。本学は、引き続き組合との対話を継続し、早期の事態解決と安定的な教育・研究環境の維持に努めてまいります。
  2. 学生の皆様への影響と具体的な対応
    該当授業のストライキ実施により、履修学生(計10名)に不利益が生じることのないよう、大学として責任をもって適切に対応いたします。該当科目「知的財産権法特論2」の受講者に対しては、既に学生ポータルサイトにてストライキ実施の可能性について事前連絡を済ませております。ストライキにより授業が行われなかった教育内容の欠落が生じないよう万全を期してまいります。