本学サイエンス・エンジニアリングカレッジ(SEC)とジョージア・クタイシ国際大学(Kutaisi International University)はこのほど、学術交流協定(MOU=Memorandum of Understanding)を締結しました。同大学はジョージアの古都・クタイシにある新しい国立大学で、ドイツ・ミュンヘン工科大学(TUM)をはじめ西ヨーロッパの有力大学と太いパイプを形成しており、コンピューターサイエンス、応用数学、マネージメント、デザイン、医学、法学、心理学に力を入れています。
今回のMOU締結は、本年5月に高雄元晴教授(情報理工学部)ら教職員4名がアメリカ・サンディエゴで開かれた交換留学・教育国際交流に関する国際会議NAFSA(Association of International Educators)に参加し、ジョージアのブースを訪問してクタイシ国際大のピピア・ギオルギー博士と知己を得たことに端を発します。高雄教授は、「ピピア博士はロシア・モスクワ大学在学中に本学が湘南キャンパスに設置していた別科日本語研修課程に1年間在籍し、“母校”としても本学に強い愛校心を抱いていらっしゃいます。クタイシ国際大では現在、がん治療研究を重点に粒子線治療施設などの整備が進んでおり、本学とのMOU締結を通じてコンピューターサイエンスや医学分野での交流が期待されます」と話しています。

11月5日にはクタイシ国際大学のトゥラヴァ・パァタ学長、ツァガレーリ・ヴァフタング博士、ピピア・ギオルギー博士が湘南キャンパスを訪問。高雄教授の案内でキャンパス内を見学したほか、工学部や情報理工学部の研究室で教員らと懇談。技術共同管理室では、内田ヘルムート貴大准教授(工学部)が設備や機材、それらを使って進められる研究などについて紹介、尾内敏彦教授(総合科学技術研究所)が「起業関連活動」をテーマに本学の取り組みについて説明しました。
木村英樹学長、SEC担当プロボストの梶田佳孝学長補佐(建築都市学部教授)らとも懇談し、MOU調印式には駐日ジョージア大使館のティムレズ・レジャバ特命全権大使とルスダン・レキシュヴィリ参事官も臨席されました。木村学長はジョージアの歴史や文化、スポーツ好きな国民性などに触れ、「興味や関心に共通点が多い両大学で、交流が深まることを期待します」とあいさつ。クタイシ国際大のトゥラヴァ学長は、「本大学は特に技術系分野で企業との連携を強化しています。MOU締結を機に、企業と活発に連携している東海大学との協力を進めていけるよう願っています」と期待を寄せました。

