東海大学では3月20日に、静岡市・清水マリンビルで「第55回海外研修航海帰港式」を挙行しました。1968年から実施している海外研修航海は、本学の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174トン)で世界各地を巡り、文化理解・環境問題・協調性の大切さなどを実践的に学ぶ独自の教育プログラムです。今年度は、96名の研修学生に加え、団役員、乗組員、海洋学部海洋理工学科航海学専攻の練習学生を合わせた総勢150名が参加。2月17日に清水港を出港した研修団は、ポンペイ(ミクロネシア連邦)、コロール(パラオ共和国)、宮古島(沖縄県)に寄港しました。期間中、学生たちは言葉の壁を越えて多様な価値観に触れたほか、船上でも洋上卒業式や団役員による特別講義など多彩なプログラムに挑戦しました。

帰港式では、まず松前義昭総長・理事長があいさつに立ち、「研修団や望星丸の乗組員、練習学生の皆さんが無事に研修を終えたことに、大きな喜びを感じています。美しい自然と触れ合い、仲間と友情を育みながらかけがえのない経験を積んだことと思います。ときにはうまくいかなかったこともあるでしょう。それでも、全ての経験が皆さんの財産になるはずです」と語りました。木村英樹学長は、「私は宮古島での研修中に現地を訪れ、皆さんとともにビーチクリーン活動に参加しました。学生同士が打ち解け、楽しそうな様子がとても印象に残っています。今、それぞれが感じている成長に自信を持ち、培った友情をこれからも大切にしてください」とメッセージを送りました。来賓祝辞では連合後援会の二重作昌明会長が研修団に労いの言葉を送り、団長の大江一平教授(法学部)が木村学長に団旗を返還しました。最後に、学生たちが作成した航海中の写真をまとめたスライドショーを上映し、学生全員で帽子を高く投げ上げて帰港を祝いました。

参加した学生たちは、「寄港地での文化交流や船上イベント、友人との会話や食事など、一つひとつが大切な思い出になりました。研修に参加するために背中を押してくれた家族や、サポートしていただいた教職員の方々に心から感謝しています」「“東海大学だからこそできる経験をしたい”と参加を決めましたが、最初は緊張や船酔いで精神的に追い込まれてしまう期間もありました。それでも同部屋の仲間たちが励ましてくれて、後半は夢のような時間を過ごせました。友人と離れ離れになるのは悲しいですが、必ず再会したい」と充実した表情で話しました。大江団長は、「序盤から学生一人ひとりが自分の役割や必要な行動を常に考え、きびきびと動いていました。仲間を尊重できる学生も多く、とても頼もしく感じました。寄港地を巡る中で国際的な視野を得て、一歩を踏み出す勇気やかけがえのない仲間との絆を手にした学生たちには、大学生活だけでなく社会に出てからも世の中のためになる活躍を期待しています」と話しました。





