ハンガリーのパラノビチ・ノルバート駐日大使が来学しました

駐日ハンガリー特命全権大使のパラノビチ・ノルバート閣下が7月21日に、本学の渋谷校舎を訪問。山田清志学長、吉川直人副学長(国際担当)と懇談しました。本学では1960年代からハンガリーと交流を深めており、1987年には本学が中心となって日本とハンガリーの教育研究機関が集う第1回「経済科学円卓会議」をブタペストで開催。当時、日本人として初めて松前達郎副総長(当時)に、ハンガリーから外国人に授与される最高の勲章の一つである「ハンガリー人民共和国星光章」が贈られています。また、同国のブタペスト工科大学、センメルワイス大学と学術交流協定を結び、学生の交換留学などにも取り組んでいます。

ノルバート大使と山田学長は、国際情勢や教育・研究分野での連携の可能性などについて懇談。ノルバート大使は、同国が教育とイノベーションに特化した省庁を開設し、学術・科学技術分野に政府として注力していく姿勢があることを説明。また、日本人学生に向けてアピールしている医学留学、スポーツ科学に関する留学の実績なども説明がなされました。山田学長からは、本学工学部航空宇宙学科などで展開する宇宙開発に関する研究活動、水素を利活用する再生エネルギー分野の課題などについての話が展開され、意見を交わしました。山田学長は、「新型コロナ禍で各国の学術研究機関との交流は2年間止まってしまっていましたが、本学では社会情勢を踏まえながらこれまで通りの国際活動を展開していく考えです。本学ではデンマークにヨーロッパとの交流拠点としてヨーロッパ学術センターを設置しており、これらを生かして今後もハンガリーともさまざまな活動に取り組んでいければ」と語りました。

ノルバート大使は、「東海大学と関係の深い松前国際友好財団の奨学金を受け、今日までに本国の多くの医療分野の研究者が日本で研究に取り組んできました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。大使館では東京・麻布十番にリスト・ハンガリー文化センターを開設し、ミニコンサートや多様な展示会などを開いています。ぜひ、東海大学の皆さんにも足を運んでもらいハンガリーを知ってもらうことと同時に、今後も東海大学と積極的に連携していきたい」と期待を寄せました。