「東日本大震災からの復興」講演会をヨーロッパ学術センターで開催しました

デンマーク・コペンハーゲンにある東海大学ヨーロッパ学術センターで3月17日に、「東日本大震災からの復興」講演会を開催しました。本講演会は、2011年に発生した震災の翌年からデンマーク-日本協会と共同で毎年3月に開いているもので、これまでジャーナリストや企業家、大学教授、日本に留学中の学生を講師に迎えて実施してきました。

今回は、デンマーク王国ロラン島在住のニールセン北村朋子氏が「ロラン島と東松島市の復興協力協定-自治体同士の新たな協力のかたち」と題して講演。風力発電とバイオマスなどを組み合わせて「自然エネルギー100%、エネルギー自給率600%」を実現しているロラン島が2012年に、東松島市と復興協力協定を締結して自然エネルギーの利用による復興計画を立ち上げている事例を紹介。東松島市から北村氏にかかってきた一本の電話がきっかけとなり、市議会議員であるレオ・クリステンセン氏などの協力によって支援の輪がデンマーク全土に広がった経緯を説明。ロラン島のノウハウを生かした取り組みは政府の「環境未来都市構想」にも選ばれ、「スマート災害住宅」として高い注目を集めていると語りました。2011年6月にはフレドリック皇太子が東松島市を慰問し、同国の企業からの寄付金を原資に「東松島市デンマーク友好子ども基金」が作られるなど、現在まで自然エネルギーや海洋バイオマスの分野で協力関係が築かれていると説明しました。

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