ロシア・極東連邦大学とライフイノベーションに関する共同研究と人材育成に関する覚書を調印しました

4月27日~30日、山田清志学長を団長とする本学教職員17名の学術交流ミッションが、ロシアの協定校・極東連邦大学(ウラジオストク)を訪問し、ライフイノベーションに関する共同研究と人材育成に関する覚書を締結しました。

近年、官民あげて日露関係が進展していますが、ロシアの社会問題として最重要視される「国民の健康寿命伸長」を目指した両国間の経済協力の方針が打ち出されています。このような社会の要望を踏まえ、本学と極東連邦大学は、医学、医療の枠にとらわれず、工学、理学、情報解析、基礎・臨床研究、遺伝子研究、運動生理学、社会科学等の複合領域からのアプローチから、病気の早期発見と健康増進を目指す「高いQOL(Quality
of Life)を保つ健康長寿社会の創出」に関する共同研究と人材の育成を目指し、両者が協力していくことで合意しました。

今回の学術交流ミッションによる極東連邦大学への訪問は、両大学間の学術交流を活発化する目的で、アニシモフ臨時総長、クリロフ副総長・サイエンスアドバイザーの招きにより実現したものです。4月28日(金)午前中の全体会合(ラウンドテーブル)には、笠井達彦在ウラジオストク総領事も臨席され、活発な情報交換が行われました。

同日午後には、学術交流ミッションに参加した医学部、スポーツ医科学研究所、海洋学部、体育学部、情報理工学部、情報通信学部、政治経済学部、法学部、文学部、国際文化学部、国際教育センターの教員が、極東連邦大学のそれぞれの学部、研究所の教員との学術交流を行い、共同研究と学生交流に繋げていくための具体的な協議を行いました。

また、本事業を着実に実現していく体制整備の一環として、今秋にも本学6番目となる海外拠点(コペンハーゲン、ウィーン、タイ(2ヶ所)、ソウル、ハワイに次ぐ)として、極東連邦大学内に本学「極東オフィス(仮称)」の設置に向けて準備に入りました。

なお、7月と11月には、本学術交流ミッションでの協議のフォローアップを目的に、極東連邦大学の代表団が本学湘南キャンパスを訪問する予定です。

本学と極東連邦大学は、1989年に極東連邦大学の前身である極東国立総合大学との学術交流協定を締結して以来、学生交換、文化交流・学生会議を主とした交流を続けております。89年の海洋調査実習船「望星丸」でのウラジオストク港訪問、2005年の日露修好150周年記念行事「ウラジオストク演武会」、2010年からは日露青年交流センターとの共催で「日露学生フォーラム」、「ユーラシア学生フォーラム」を同大学と運営しています。

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