「第36回 留学生による日本語スピーチコンテスト」を開催しました

国際教育センターでは11月30日に湘南キャンパス松前記念館講堂で、「第36回 留学生による日本語スピーチコンテスト」を開催しました。留学生に日本語学習の成果を発表してもらおうと、毎年実施しているものです。予選を通過した10名が出場し、学生や教職員、近隣の国際交流関連団体の関係者ら約300名を前に、日本での体験や日ごろ考えていることなどをテーマに5分間でスピーチ。本学の教員らが「言語的表現」「非言語的表現」「内容」「構成」「全体の印象」の5項目について審査しました。

最優秀賞である「東海大学学長賞」には、「私の選択」をテーマにスピーチしたサウジアラビア出身のアルカタニ・ワリドさん(教養学部芸術学科デザイン学課程1年次生)が選ばれました。ワリドさんは、高校時代に進路について迷った結果、経済的な負担や海外で生活する不安、周囲の反対などの課題を乗り越えて日本でデザインを学ぶ道を選択した経緯を紹介。「進路に迷っていたときには将来の計画があいまいでした。しかし、今は目標が明確になり、好きな道を歩んでいます。自分の将来を決める大きな選択は、自分自身でよく考えて決めることが大切です。皆さんも本当にやりたいことと自らの決断を大切にして、我が道を歩いていきましょう」と訴えました。

受賞についてワリドさんは、「日本語の力を試したいと考えて出場しました。スピーチの内容は、心から皆さんに伝えたかったことです。先生の励ましやアドバイスのおかげで自信を持って話すことができました。心から感謝しています」とコメント。「子どものころに日本のアニメに興味を持ち、歴史や文化についても自力で学んできました。さらに日本語のレベルを高め、日本人の友達をたくさんつくりたい。日本でデザイン関係の仕事をするのが目標です」と抱負を話していました。

審査委員長を務めた本センターの北村よう教授は、「聴衆を感動させるためには、構成をしっかりと考え、冒頭とまとめの言葉を工夫することが大切です。語学は人前で話すとさらに上達します。ぜひ学内外のスピーチコンテストに積極的に出場してください」とエールを送りました。

【表彰結果】
◆東海大学学長賞
「私の選択」 アルカタニ・ワリドさん(サウジアラビア・教養学部芸術学科デザイン学課程1年次生)
◆国際教育センター所長賞
「最後まで戦う」 ドルディエフ・ケマルさん(トルクメニスタン・別科日本語研修課程3クラス)
◆東海大学新聞賞
「私が変わった理由」 金東映さん(韓国・別科日本語研修課程1クラス)
◆平塚市国際交流協会理事長賞
「私の好きなもの」 シャリヤル・ホセイニさん(イラン・別科日本語研修課程5クラス)
◆国際ソロプチミスト平塚賞
「成功とは」 辛健浩さん(韓国・別科日本語研修課程1クラス)
◆秦野市国際交流協会賞
「モンゴル人の生活」 ジャムスランジャヴ・エルデネソブドさん(モンゴル・別科日本語研修課程4クラス)
◆東海大学同窓会神奈川中央支部賞
「日本人のホスピタリティー」 ディヤー・スリ・ウタミさん(インドネシア・別科日本語研修課程7クラス)
◆努力賞
「一人暮らし」 孫炳勲さん(韓国・別科日本語研修課程1クラス)
「パンダと異文化交流」 姚国璋さん(中国・別科日本語研修課程2クラス)
「言葉を使いましょう」 ジェイムズ・マッキンタイアさん(オーストラリア・別科日本語研修課程2クラス)
◆観客賞(聴衆が投票で選んだグッドスピーチ)
「最後まで戦う」 ドルディエフ・ケマルさん(トルクメニスタン・別科日本語研修課程3クラス)

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