山田清志学長と吉川直人副学長がロシア・ウラジオストクで開催された東方経済フォーラムに参加しました

東海大学の山田清志学長と吉川直人副学長(ハワイ東海インターナショナルカレッジ学長)が、9月11日から13日までロシア・ウラジオストクの極東連邦大学で開催された東方経済フォーラムに参加しました。同フォーラムは、ロシア政府の主催で、日本や中国、韓国など極東諸国の政府や企業関係者が集うものです。

11日には山田学長と吉川副学長が、教育関係者によるカンファレンス「7th APEC Conference on Cooperation in Higher Education in Asia Pacific」に出席。山田学長が全体会議「Education in the digital era: challenges and opportunities for APEC」に登壇し、「21st Century Skills and Education: the Case of Japan」のテーマで講演しました。日本の教育を取り巻く環境について、IotやAI、ビッグデータなど理系技術の革新が進む一方、理系に進学する学生が減少傾向にあることを問題点として指摘。そのうえで今後は、「文2系と理系という従来の枠組みを取り払った教育を展開し、幅広い分野に関する知識を自在に操りつつ、自ら考え、社会に変革を起こせる人材を育成することが重要になる」と提言しました。

続いて行われた分科会「University-based science and technology park clusters」では吉川副学長が「Virtual Innovation Centers in the Asia-Pacific Region」と題して講演しました。次世代型の協力組織としてクラウドコンピューティング技術や高速度ネットワークなどを活用したバーチャル・イノベーション・センターの開設を提唱。本学が主導して1987年から2005年まで世界各国で開かれていたアジア環太平洋学長・研究所長会議の成果を紹介し、同センター実現への第一歩としてこの会議を再開することを提案しました。

そのほか、12日は山田学長が日露ビジネスラウンドテーブルに参加したほか、13日には参加国の首脳や企業関係者による懇談会でスピーチ。文部科学省の平成29年度世界展開力強化事業の採択を受けて今年8月に実施したウラジオストク研修航海や学生の相互派遣などの取り組みを紹介。安倍首相の指導のもと、両国政府が合意した8項目の経済協力プラン実現に貢献すべくさまざまな事業を展開してきたことを説明し、旧ソ連時代から両国の協力関係構築に取り組んできた大学として今後も各種事業を積極的に推進していく決意を表明しました。

また、13日には極東連邦大学内で、東海大学極東オフィスの関係者向けソフト・オープニング・セレモニーも実施。両大学の関係者が見守る中、極東大のニキータ・アニシモフ総長と山田学長によるテープカットを行いました。同オフィスでは今後、両大学間をはじめ極東地域の大学や企業と本学の連携の拠点として、学生や教職員の相互派遣のサポートなどにあたる予定です。なお10月下旬には、本学内に極東連邦大学の東京オフィス(仮称)も開設される予定です。

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