「第38回留学生による日本語スピーチコンテスト」を開催しました

湘南キャンパス松前記念館講堂で11月28日に、「第38回留学生による日本語スピーチコンテスト」(主催=国際教育センター)を開催しました。留学生に日本語学習の成果を発表してもらうため、毎年春学期と秋学期に実施しているものです。当日は、別科日本語研修課程の学生や学部留学生の中から審査で選ばれた8名がコンテストに臨みました。

出場者は留学生や教職員ら約200名の前で、日本での体験や日ごろ考えていることなどをテーマに5分間でスピーチ。本学の教員と学生代表が「言語的表現」「非言語的表現」「内容」「構成」「全体の印象」の5項目について審査しました。最優秀賞の「東海大学学長賞」に選ばれたイラン出身のサバ ザマニファルさん(別科日本語研修課程5クラス)は、「イランの親子と日本の親子」と題してスピーチ。結婚するまで実家で暮らすことが多いイランから日本に留学したサバさんは、「日本では一人暮らしの女子学生が多く、そのほとんどが毎日家族と電話しないと聞いて驚きました。イランは頻繁に連絡を取ることが当たり前で、それがストレスになることもあります。けれど、その分イランでは“オレオレ詐欺”がありません。日本とイラン、どちらの親子関係がよいと思いますか?」と観客に問いかけ、「私は日本が大好きなので、将来は日本で家庭を持ちたい。そして子どもが生まれたら、イランと日本半分ずつくらいの要素を持った親になりたいと思います」と語りました。

サバさんは学長賞のほかにも、観客の投票によって選ばれる「観客賞」も受賞。「2つの賞に選んでいただき驚いています。今はとにかくうれしい気持ちでいっぱいです。これからも日本語の勉強を一生懸命頑張りたい」と笑顔で語りました。

【表彰結果】 ※敬称略
◇東海大学学長賞/観客賞 
「イランの親子と日本の親子」
サバ ザマニファル(イラン・別科日本語研修課程5クラス)
◇国際教育センター所長賞
「後悔」
張裕景(チャン ユギョン)(韓国・別科日本語研修課程1クラス)
◇東海大学新聞賞
「私は変人?」
ビオロイ リン エミリエ(ノルウェー・別科日本語研修課程1クラス/ベルゲン大学)
◇平塚市国際交流協会理事長賞
「私は国際人になりました」
エリザロワ ソフィア(ロシア・別科日本語研修課程7クラス)
◇国際ソロプチミスト平塚賞
「地球を守る」
ラフール アグラワル(インド・大学院工学研究科1年次生)
◇秦野市国際交流協会賞
「平等」
ヴィスッティネットスグル シャビット(タイ・工学部電気電子工学科1年次生)
◇東海大学同窓会神奈川中央支部賞
「Magic Words」
カンカン カリター(タイ・別科日本語研修課程4クラス)
◇努力賞
「私にとって自由とは何ですか」
ヤヒナ アリーナ(ロシア・別科日本語研修課程4クラス/極東連邦総合大学)

日本語スピーチコンテスト (1).jpg_525.jpg

日本語スピーチコンテスト(サバさん).jpg_341.jpg

日本語スピーチコンテスト(チャンさん).jpg_341.jpg

日本語スピーチコンテスト(ビオロイさん).jpg_341.jpg