日本新聞協会と5大学のコラボ企画「大学生が新聞・新聞広告を考える」で発表しました

日本新聞協会と5大学のコラボ企画「大学生が新聞・新聞広告を考える」で発表しました

文学部広報メディア学科の小泉眞人教授のゼミの学生が、2月6日に大手町サンケイプラザで開催された日本新聞協会と5大学によるコラボレーション企画「イマドキの大学生×新聞~大学生が新聞・新聞広告を考える~」でプレゼンテーションを行いました。これは同協会が中高生から70歳までを対象に新聞やテレビ、ラジオ、雑誌、インターネットに触れる頻度や評価などを隔年で調査している「全国メディア接触・評価調査」の2013年の結果をもとに、学生の視点で新聞や新聞広告に対する提案をする初めての試み。東海大学をはじめ青山学院大学、駒澤大学、専修大学、千葉商科大学からマーケティングや広告、経営などを学ぶ8つの学生チームが参加し、新聞記者や広告会社の担当者らの前で発表しました。

本学科3年次生の及川知也さん、小俣美沙希さん、土屋裕暉さん、三浦智美さん、山田さやかさんからなる小泉ゼミAチームは、新聞広告の活性化を図るために”人と人をつなぐ広告”を提案。例として日本郵便株式会社の広告を制作して発表しました。「認知度を上げるためにまずはテレビCMで、ある女性の結婚生活を流し、”続きは紙面で”と宣伝します。紙面では日本郵便への関心を高めてもらうことを目的に、CMの続きとして娘から父へ、父から夫へ、母から娘へといった何パターンもの手紙を各地の方言で掲載します。それを読者がSNSで共有することでさらに宣伝効果が期待できます」と話しました。また「学生に新聞を読んでもらうこと」をもう一つの課題に挙げ、東海大学で約400名に実施した独自のアンケート結果をもとに「現代版コーヒーハウス『Café de news』」の企画を立案。就職活動をきっかけに新聞を読み始める学生が多いことから、「企業の合同説明会が行われる東京ビッグサイトの近くに、新聞を無料で提供して学生同士が情報交換できるカフェを設置してはどうか」と語りました。

一方、本学科4年次生の髙陽晃さんと3年次生の市川潤さん、大沼かな子さん、萱森涼さん、林未佳さんからなる小泉ゼミBチームは、長期的な読者を拡大しようと中高生をターゲットに絞り、「新聞アイドル」の企画を発表。中高生の趣味は音楽鑑賞が多く、スマートフォンの利用時間も多いとの独自調査から、「新聞はスマートフォンを取り入れた参加型のメディアに移行すべき」と説明しました。「新聞アイドルは5人組で、政治経済、国際、スポーツ、社会、テクノロジーのニュースをそれぞれ担当し、紙面では新聞アイドルによるニュース解説、お悩み相談コーナーなどを設けて、読者が興味を持ち参加する機会を増やします。メンバーが登場するテレビCMの放送、著作権をフリーにすることで他社商品とのコラボレーションも可能になり知名度向上も狙えます」と話しました。どちらのチームも映像や広告案を制作して具体的に提案。学生たちは、「広報メディア学科らしい発表ができたと思います。何か一つでも実現に向けて動き出してもらえたらうれしいです」と語りました。

日本新聞協会と5大学のコラボ企画「大学生が新聞・新聞広告を考える」で発表しました