<<出展報告>>第5回おおた研究・開発フェア

 産官学連携センターでは、10月8日(木)、9日(金)に大田区産業プラザPiOにて開催された「第5回おおた研究・開発フェア」(主催:大田区、(公財)大田区産業振興協会)に出展しました。本イベントは、モノづくりのまち「大田区」において技術移転、産学連携等のパートナーを探すことを目的として開催されており、今回は大田区の企業や全国の大学から92件の製品、技術、研究成果が出展されました。

 東海大学は、以下の研究テーマを紹介いたしました。

【出展テーマ】

 ボールネジ・極細管の引抜き加工技術/工学部 精密工学科 教授 吉田 一也

 金属の引抜き加工技術について、吉田教授の2件の研究シーズを紹介しました。

研究概要:

 「ボールネジの製造装置及び製造方法」…本来、引抜き作業と切削作業がそれぞれ必要になるボールネジの作製において、ダイスを回転させ、内部に溝を切る仕組みを付けることにより、1回の引抜き作業で深溝付きのボールネジの作製が可能になる技術。(特許第4162070号)

 「極めて薄肉の金属製細管の製造方法」…金属製細管の引抜き加工では、通常プラグなどを芯棒にして作製しますが、芯棒抜く際に中で芯棒が折れるなどの課題を解決するため、中に液体を封入して芯棒の代わりにし、内圧を利用して金属の極細管の引抜きを行う技術。(特許第4915984号)

 会期中はポスター展示のほか、ボールネジの作製に使用する回転ダイスや、実験で作製したボールネジのサンプルを展示しました。ブースに訪れた企業関係者は、製造方法や技術用途について、サンプルに触れて確認するなど、多くの関心を寄せました。

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