大学の世界ランキングをテーマにMNTCセミナーを開催しました

マイクロ・ナノ研究開発センターでは6月7日に湘南キャンパスで、第56回講演会(MNTCセミナー)を開催しました。同セミナーは、最先端の研究などを気軽に学ぶ機会として開いているものです。今回はグローバル推進本部長の山口滋教授(理学部物理学科)が、「THE大学ランキングと大学の研究情報発信―論文引用数の状況を中心に―」と題して講演し、学生や教職員約40名が参加しました。

講義では、TIMES HIGHER EDUCATION(THE)が実施している大学ランキングの全体概要や評価指標を解説。日本の大学は全体的に情報発信が弱く、低く評価される傾向にあると説明しました。そのなかで東海大学は、「医学部の研究力と論文の引用数が多く全体を押し上げている傾向にある」と語り、近年ランキングを大幅に上昇させている国内の大学と研究動向を比較した結果を報告。今後さらにランキングを高めるため、「大学院生などの若手研究者には、これまで以上に多くの論文を発表するよう意識してほしい。また海外の研究者との共著論文は多くの研究者に引用されるなどインパクトが大きい傾向にある。東海大学固有で独創的な研究をすることは重要だが、その研究を学外、できれば海外の研究者との共同研究に発展させて情報発信することを意識するよう心掛けてほしい」とアドバイスしました。

参加した学生からは、「研究への評価を取り巻く実情を知ることができ、これまで以上に力をいれていかなければならないと感じました」「マイクロ・ナノ研究開発センターで取り組んでいる研究目標をしっかり実現しようという意識が高まりました。この環境を生かして、しっかり頑張ろうとあらためて思いました」との声が聞かれました。

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