3面(TOKAI SPORTS)

【湘南】女子ハンドボール部

魅せた〝チーム力〟次こそ全国制覇だ

湘南キャンパス女子ハンドボール部が8月26日から9月30日まで、国士舘大学多摩キャンパスなどで行われた関東学生秋季リーグ戦で準優勝。11月4日から8日まで北海道・函館アリーナなどで開催された全日本学生選手権大会(インカレ)では、3位となった。

優勝の可能性を残して迎えた筑波大学との秋季リーグ最終戦。これまでチームを牽引してきた主将の小林愛(体育学部4年)や小柴夏輝(同)、白石理子(同)の「4年生トリオ」をはじめ、主力選手の多くがけがなどの影響により万全のコンディションで試合に臨むことができなかった。それでも代わりに出場した選手たちが堂々とプレーし、一歩も引かない戦いを見せた。試合には敗れたものの栗山雅倫監督(スポーツプロモーションセンター教授)は、「試合を追うごとに3年生以下の選手が台頭し、チーム力は確実に成長してきた」と手応えを口にした。

 迎えたインカレでは、磨きをかけてきた「ディフェンスから速攻」で初戦の福岡大学戦に28―20で勝利すると、盤石の試合運びでトーナメントを勝ち進んだ。
 準決勝は昨年度の決勝で敗れた大阪体育大学との対戦に。試合序盤は持ち味である機動力を臆することなく発揮。押し込まれる展開が続いてもチーム一丸となってディフェンスし、速攻で得点を奪うなど粘り強いプレーを見せた。しかし、終盤は相手に連続得点を許し、23―32で敗れた。
 小林主将は、「主将として諦めずに仲間に声をかけ続けてプレーできたので悔いはない」と振り返った。
 来年度へ向けて栗山監督は、「鍛え抜いて選手層を厚くし、必ず全国制覇を達成します」と意気込みを語った。 (山本)

【湘南】硬式野球部

秋季リーグ戦3位大学日本一へ思いを託す

湘南キャンパス硬式野球部が、9月2日から10月22日にかけて神奈川県・バッティングパレス相石スタジアムひらつかなどで行われた首都大学秋季リーグ戦に出場。7勝7敗、勝ち点3で3位となった。

今季は桜美林大学を除く4カードで第3戦までもつれ込む大接戦となった。そんな中で迎えた今季最終戦の城西大学との一戦では、米田天翼(体育学部1年)が5安打完封と相手打線を圧倒。東海林航介(同4年)や金城飛龍(同)ら、今試合で引退となる4年生の活躍も光り、4―0で有終の美を飾った。森球紀主将(同)は、「10月8日の日本体育大学との戦いに敗れ、関東地区大学選手権大会への出場の道が断たれてしまい悔しかった。でも、勝って終わることが後輩たちの大学日本一につながると思っていたので、勝ててよかった」と語った。

リーグ戦優勝には届かなかったが、米田が8試合に登板し2完封、40奪三振、防御率1・91と好投。1年生ながらベストナイン投手を受賞した。米田は、「まさかタイトルを獲得できるとは思っていなかったので素直にうれしい。1年生のうちからたくさんの登板機会をもらい、貴重な経験をさせてもらっている」と振り返った。来季に向け、「点を取られなければ負けない。防御率0点台が目標」と決意を話す。
新チームは、主将に植本拓哉(同3年)、副主将に大松柾貴(同)、鵜沼魁斗(同)を据え、4季ぶり76回目のリーグ戦制覇に向けてスタートを切っている。 (小沼)

【札幌】硬式野球部

最終戦で見せた4年生の意地

札幌キャンパス硬式野球部は8月25日から9月24日まで、札幌市円山球場などで行われた札幌学生秋季リーグに出場。4勝6敗で並んだ札幌大谷大学との順位決定戦に4―2で勝利し、4位となった。藤田翔監督(東海大学職員)は、「今リーグから3年生がチームの主軸になる中でまだまだ課題が残るシーズンになった」と悔しさをにじませた。

そんな中、活躍を見せたのは高木健人(国際文化学部4年)だ。今季は自身初となる最優秀投手賞とベストナインをダブル受賞するなどチームを牽引。藤田監督は高木について、「安定して結果を残し、後輩に頼もしい姿を見せてくれた」と話した。

高木の投球が特に光ったのは先発した札幌大谷大との順位決定戦だ。負けると最下位になる可能性が大きくなる中、3回に1点を先制されながらもその後は粘投を見せ、9回2失点でチームを勝利に導いた。

来季は4季ぶりのリーグ優勝を目指し立て直しを図る。藤田監督は、「来季はどんな打球でもアウトを確実に取れるように守備から見直していきたい」と語った。

【静岡】硬式野球部

ベストナイン&盗塁王積極的なプレーで2冠

8月26日から10月8日まで東海大学松前球場などで行われた静岡学生秋季リーグ戦で、静岡キャンパス硬式野球部が10勝4敗で3位となった。

チームは夏の間、バッテリーの連携強化や球速の速い投手を想定した打撃練習などでレベルアップを図った。

迎えた秋季リーグ戦は開幕7連勝と好スタートを切ったが、「その後3連敗してしまい、流れを絶ってしまった」と手塚慎太郎監督(東海大学職員)は悔やむ。2季連続のリーグ優勝には届かなかったものの、飯田達樹(海洋学部3年)がベストナイン指名打者と盗塁王をダブル受賞。昨年度の受賞者が10盗塁に対し、2倍の20盗塁を記録した飯田は、「今季は積極的にプレーすることを心がけた」と振り返った。

来季に向けては、「春の東海地区大会では、あと一歩のところで全日本大学選手権大会の出場を逃したので、その悔しさをバネに全員で全国大会出場を目指す」と話した。
さらに、12月1日から3日まで行われた侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿に宮原駿介(同)が選出された。手塚監督は、「合宿の経験を生かして今よりもっとパワーアップしてほしい」と期待を寄せた。 (小沼)

【熊本】硬式野球部

全国出場へフィジカル強化図る

熊本キャンパス硬式野球部が9月10日から24日まで、熊本県・山鹿市民球場などで行われた九州地区大学選手権南部九州ブロック大会熊本地区予選に出場し、5勝2敗で準優勝となった。決勝トーナメントは準決勝で敗れたが、3位決定戦で沖縄国際大学に3―2で勝利を収め、全九州大学選手権大会に駒を進めた。

予選トーナメント初戦の相手は昨年度の同大会で敗れた西南学院大学。南部正信監督(東海大学職員)は、「先発の江口晶大(文理融合学部2年)は、今季いちばん安定していた。先発陣の調子が上がらない中で、チームを支えてくれた」と先発に指名した。江口は初回に3点の先制を許すも2回以降は好投。7―6で勝利を収めた。2回戦も日本経済大学に4―3で勝利したが、3回戦で九州共立大学に3―7で敗れた。

チームは全国大会出場を目指して立て直しを図る。鍵となるのが来季から新主将の吉村大輝(経営学部3年)だ。南部監督は、「1年生から学年キャプテンを務めてきた実績もあり、周りの意見を聞きながら、チームを引っ張れる選手」と期待を寄せる。吉村は、「持ち前の明るさが武器。走り込みなどでフィジカルを強化したい」と決意を見せた。 (本多)

プロ野球ドラフト会議
【菅生高】硬式野球部

憧れを追いかけ「東北を日本一に」

「日本を代表するような投手になることが目標」と語るのは、身長190㌢の長身から放たれる最速153㌔の直球と変化球を武器に、プロでの活躍にも期待がかかる日當だ。
 菅生高に入学した1年時の秋からベンチ入りを果たすと、2年時の全国高校選手権西東京大会では4試合に登板した。チームは惜しくも準優勝となり選手権出場はかなわなかったが、存在感を示した。

エースとして迎えた昨年度の秋季東京都高校大会決勝は、二松学舎大学附属高校と対戦。日當は9回2失点と粘り強い投球を見せ、8―2で2年ぶりに東京の頂点に立ち、選抜高校大会出場を勝ち取った。
 今春、兵庫県・阪神甲子園球場で行われた選抜ではチームをベスト8に導いた。日當は、「チームが一致団結して東京都大会で優勝し、選抜に出場できたことが高校生活一番の思い出」と語った。

 菅生高での3年間を振り返り、「野球の技術はもちろん、礼儀や常識も学んだ。気持ちの面でも大きく成長することができ、どんな状況でも気持ちで負けることはなくなった」と話した。
 ドラフト会議での指名を受け、「今まで味わったことのない緊張感だった。でも、この指名はゴールではなくスタートラインだと思っている」と頼もしい姿を見せた。

 プロ入り後は、「まずは、任された仕事を一つひとつこなしていきたい。そして目標としている楽天の田中将大選手のように、もう一度、東北を日本一にしたい」と闘志を燃やしている。

【熊本星翔高】野球部

タテジマ戦士の誇りを胸に 
1軍で活躍誓う「チームを勢いづける」

「勝負強い選手になりたい」と気合いに満ちた表情を見せたのは、今年、日本一に輝いた阪神から4位指名を受けた百﨑だ。
 百﨑は2年時に付属相模高校から熊本星翔高に編入。一時は野球をやめようか悩んだ時期もあったというが、いつも隣で支えてくれた母・真由美さんへの恩返しのために野球を続ける覚悟を決めた。

日本高校野球連盟の規定により、1年間公式戦への出場はできなかったが、その間も部員たちとの練習に明け暮れた。そして、7月の全国高校選手権熊本大会では1番・遊撃手などでスタメン出場。打率3割8分9厘の好成績を残し、5年ぶり3度目の本戦出場に貢献した。兵庫県・阪神甲子園球場で8月に開催された本戦では、初戦で浜松開誠館高校(静岡県)に2―5で敗れたが、4打数2安打の活躍で、プロ入りへ大きくアピールした。百﨑は熊本星翔高での生活を、「楽しくも真剣に練習を続けてきたからこそ、最後に甲子園という大舞台に立てた」と話した。

 走攻守3拍子そろった強打者は、「一つの試合も無駄にせず、1軍の舞台で早く活躍したい。阪神の守備と言えば百﨑と言われるようになりたい」と語る。また、攻撃面に関しても、「積極的な打撃や選球眼が強み。チームを勢いづける1番打者としてプロでも試合に出場し、活躍したい」と話した。百﨑の今後の活躍に注目だ。

【大阪仰星高】ラグビー部

5年連続花園出場王座奪還に挑む

付属大阪仰星高校ラグビー部が、9月17日から11月12日まで開催された全国高校大会大阪府予選第3地区で優勝。この結果、12月27日から来年1月7日にかけて東大阪市花園ラグビー場で開催される全国高校大会(花園)に5年連続23回目の出場を決めた。

予選の初戦では同志社香里高校に107―7で大勝。勢いに乗ったチームは続く準決勝でも興國高校に69―0と、危なげなく勝利し、決勝に駒を進めた。相手は8大会連続で花園に出場している常翔学園高校で、強豪同士の対戦となった。試合はトライとゴールを重ねながら一進一退の攻防を繰り返し、競り合う展開となった。それでも守備から流れをつくると、最後は27―17で勝利を収めた。
 湯浅大智監督(大阪仰星高教諭)は、「選手たちは勝利に対して貪欲でやる気に満ちあふれていた。守備の連係と攻撃の意図が明確だったことが勝因」と選手たちをたたえた。

 2大会ぶりの花園制覇に向け、和田寛大主将(3年)は、「多くの方々に恩返しの気持ちを持って最後まで戦い抜く。全員ラグビーで泥臭くプレーし、必ず日本一になる」と意気込みを語っている。 (山本)