伊勢原キャンパスの医学部付属病院で12月6日に、市民公開講座「老化予防の最前線~日本初・大学発 『抗加齢ドック』を20年間運営して」を開催しました。抗加齢ドックは、加齢に伴って生じる負の要因を遠ざけ、高齢になっても健康的な状態を長く保つことを目指す検査群です。当院健診センターではこのほど、医学部付属東京病院(当時)で2006年から実施してきた抗加齢ドックの手法を引き継ぎ、11月から運用を開始しました。今回の講座では、抗加齢ドックの意義や老化の予防について、本センターの医師と看護師が講演。近隣住民や医療従事者ら約150名が参加しました。
初めに井上詠准教授が、「高齢化が急速に進む中、健康寿命の延伸が課題になっています。今日は、東京病院で20年にわたり抗加齢ドックに携わった医師らが、最新の知見と日々の生活に役立つ実践的な老化予防法を分かりやすく説明します。ぜひ皆さんの健康に役立ててください」と述べました。

講演では、まず本センター長の西﨑泰弘センター長(医学部医学科教授)が、高齢化の現状や少子高齢化の進展により予測される課題、日本の健診制度について説明。「人間ドックの検査項目に加えて老化に関わる項目を詳しく調べる抗加齢ドックは、最新の科学的知見に基づく医学的サポートによって加齢を回避・軽減し、病気の訪れを先送りする究極の予防医療と言われています」と語り、東京病院における抗加齢ドックの実績や成果を紹介しました。また、抗加齢医学に関する研究成果から生まれた健康食品や、老化を引き起こす「酸化」「糖化」を抑制する栄養素についても説明しました。
続いて岸本憲明准教授が、当院で提供する抗加齢ドックの2つのコース「アドバンス」「ベーシック」の検査項目について、「血管の動脈硬化」「血液の老化度」「活性酵素・抗酸化力」といった7つのカテゴリー別に説明。「重要なのは、科学的根拠に基づいた抗加齢医学の実践です。相反するエビデンスも踏まえた上で客観的に評価し、受診された方に十分な情報と選択肢を提供していきます」と語りました。
最後に小野円佳看護師が、加齢によって心身体的機能や認知機能などが衰えて要介護の原因となる「フレイル」の予防法について説明し、「膝伸ばし」「膝上げ」といった椅子に座ってできる運動を紹介。「小さな一歩が健康寿命の延伸につながります。今日の内容を家族や友人で共有し、みんなで健康になりましょう」と語りかけました。講演終了後に田島隆行准教授があいさつに立ち、「本日の内容が皆さまの健康長寿に役立つよう願っています」と結びました。




※当日のプログラムは以下のとおりです。
【総合司会】
岸本憲明准教授(医学部医学科総合診療学系健康管理学領域)
【開会挨拶】
井上 詠准教授(医学部医学科総合診療学系健康管理学領域)
【講演】
1.「老化予防の最前線~日本初・大学発『抗加齢ドック』を20年間運営して~」
西﨑泰弘教授(医学部医学科総合診療学系健康管理学領域主任、健診センター長)
2.「健康寿命延伸を目指す究極の予防医療『抗加齢ドック』~その検査内容とわかること~」
岸本憲明准教授
3.「『フレイル』を予防して毎日を健康に!!」
小野円佳看護師
【閉会挨拶】
田島隆行准教授(医学部医学科総合診療学系健康管理学領域)
主催:東海大学医学部付属病院健診センター
協賛:キリンホールディングス株式会社