
医学部および付属病院機関の管理職を対象とした「ハラスメント防止研修」を、12月16日に伊勢原キャンパスで開催しました。本研修は、厚生労働省が定めた「職場のハラスメント撲滅月間」の12月に合わせ、本キャンパスのハラスメント防止人権委員会が実施しているものです。今回は、小笠原国際総合法律事務所代表弁護士の小笠原耕司氏を講師に招き、カスタマーハラスメント(カスハラ)をテーマに、「行為者にならない」意識を高め、加害者を生まない職場環境を整えることを目的に実施。付属八王子病院をオンラインでつなぎ、多くの教職員が参加しました。
冒頭、医学部付属病院の渡辺雅彦病院長が、「教職員が安心して日々の仕事に取り組める体制をつくることが、しっかりとした病院運営の基盤になります。本日の講演を診療や業務に役立ててください」と挨拶しました。
続いて登壇した小笠原氏は、「その一言が、病院と企業のトラブルに―病院の信頼を守るカスハラ防止―」をテーマに講演。事業主にカスハラ防止措置を講ずることを義務付けた「労働施策総合推進法」の改正概要や、自治体・企業におけるカスハラ対策への取り組みについて解説しました。さらに、訴訟事例を基に悪質なクレームに該当する行為と対応時の留意点を説明し、雇用側における安全配慮義務の重要性を強調。特に企業間カスハラでは企業に法的責任が問われ、重大なトラブルに発展するリスクがあることを説明し、「安全管理対策マニュアルの作成、周知など、教職員を守るための組織的な体制整備が大切です」とまとめました。終了後には参加者から多くの質問が挙がりました。
最後に、ハラスメント防止人権委員会の吉川隆博委員長(医学部副学部長)が、「教職員が安心して仕事に取り組めるよう、困ったときに相談しやすい職場環境を整えるため、管理職の皆様にもご尽力いただきたい」と結びました。


