医学部付属病院の東海ホールにクリスマスツリーを飾り、院内コンサートを行いました

伊勢原キャンパスの医学部付属病院ではこのほど、1階の東海ホールにクリスマスツリーを飾り、院内コンサートを実施しました。「患者さんに季節を感じていただき、快適に過ごせる環境をつくりたい」との思いを込めて、教職員や学生が企画したものです。

クリスマスツリーの飾りつけは11月28日に、伊勢原学生会、伊勢原祭実行委員会に所属する学生と看護部や事務部の職員有志らが協力して実施。昨年に続いて参加した白井美結さん(医学部看護学科2年次生)は、「入院中の患者さんにとって、病院は“生活の場”でもあります。外出が難しい方にも季節の彩りを感じてほしいとの願いを込めました」と語り、渋谷真那さん(同1年次生)は、「子どものころからツリーを飾るのはわくわくする体験でした。来院された方の不安が少しでも軽減され、心を和ませてくれたらうれしい」と笑顔を見せていました。オーナメントやライトで飾ったツリーの周りにはさっそく患者さんや家族が訪れ、眺めたり写真を撮ったりする姿が見られました。

3年前からツリーの設置に関わってきた看護部の鳴澤美恵師長は、「治療や介護に追われる患者さんやご家族の心が少しでも温まり、ホッとする場所になればと願い、2023年度から学生と職員がツリーの飾りつけをするようになりました。“来てよかった”と思ってもらえる病院であり続けるために、これからも活動していきます」と話していました。

「クリスマス院内コンサート」は12月6日に、伊勢原キャンパスで活動する学生団体「東海大学医学部管弦楽団」が開きました。入院中の患者さんや家族らを前に、『主よ、人の望みの喜びよ』(バッハ)、『組曲くるみ割り人形メドレー』(チャイコフスキー)などのクラシックの名曲をはじめ、『人生のメリーゴーランド』(久石譲)、ディズニーメドレーといったバラエティー豊かな曲の演奏で聴衆を魅了。参加者からは、「主人が入院して心が沈んでいましたが、素晴らしい演奏で元気をいただきました」「入院して緊張が続く中、とてもいい時間を過ごせました。すてきなクリスマスになりました」「学生の皆さんが楽しんで演奏していて笑顔も素晴らしかった。きれいな音色にいやされました」といった感想が聞かれました。

部長の森俊介さん(医学部医学科3年次生)は、「患者さんやご家族に、演奏を通じて元気や安らぎを届けたいと考えて企画しました。当楽団として初めてとなる院内でのクリスマスコンサートでしたが、終演後には、温かい拍手とともに、“来年も楽しみにしています”“医療とともに音楽も届け続けてほしい”などと声をかけていただき、私たちも励まされました。参加してくださった方々と、患者さんをサポートしてくださった看護師さんや事務職員の皆さんに感謝します。来年3月8日には伊勢原市民文化会館で定期演奏会を予定しています。多くの方に楽しんでいただけるよう演奏に磨きをかけていきます」と話していました。