「2025年度医学部医学科研究成果報告会」を開催しました

医学部医学科では3月3日に伊勢原キャンパスで、「2025年度医学部医学科研究成果報告会」を開催しました。本学科では、医学とその関連諸領域における研究レベルの向上や優れた研究の支援を目的とした研究助成制度を設けており、毎年その成果を共有しています。今回は、助成を受けた5テーマの発表に加え、文部科学省「高度医療人材養成拠点形成事業」の選定を受けて展開しているプロジェクトの特別報告も実施。教職員や大学院生、生命科学統合支援室のスタッフら多数が参加しました。

開会に先立ち、大学院医学研究科の穂積勝人研究科長(基礎医学系生体防御学領域教授)が登壇。「本報告会で得た気づきを、それぞれの研究の発展や新たな共同研究につなげてほしいと思います。活発なディスカッションをお願いします」とあいさつしました。

続いて、酒井大輔教授(外科学系整形外科学領域)が、文科省の選定事業「スポーツ医学と運動器を中心とした先端医療国際リーダー育成プログラム」の進捗状況を報告。医学部付属病院の医療従事者らが湘南キャンパスの体育会所属アスリートに対する健康診断や試合への帯同、女性アスリート向けの相談・支援などを展開する「TOKAI SPorto Med Hub」(TSMH)の活動や、本プログラムのリサーチアシスタントを務める学生・大学院生の海外研修、研究活動について発表しました。

医学科の助成制度を受けた研究成果については、網野真理教授(総合診療学系救命救急医学領域)が、「医学部医学科プロジェクト研究」に採択された「体外放射線を用いたうさぎ病態心におけるリバースリモデリング効果の検討」をテーマに発表。炭素線照射が、不整脈治療のみならず心不全の治療に応用できる可能性を明らかにした成果を説明しました。その後、「医学部研究助成金(重点的研究)」を受けた4名が採択期間の満了に伴う終了報告を行い、活発な質疑応答や意見交換を展開しました。

最後に、大上研二医学部長が講評し、「いずれも将来性のある研究です。引き続き研鑽を積み、学外の研究費を獲得して発展させてほしい」と結びました。

※当日のプログラムは以下のとおりです。
【はじめに】
穂積勝人[大学院医学研究科長 基礎医学系生体防御学領域教授 総合医学研究所所員]

【特別発表:高度医療人材養成拠点形成事業研究報告】
◇酒井大輔[外科学系整形外科学領域教授]
「スポーツ医学と運動器を中心とした先端医療国際リーダー育成プログラム」

【医学部医学科プロジェクト研究<終了報告>】
(将来を嘱望される研究者の主導による創造的かつ先端的な研究に対して2年間助成)
◇網野真理[総合診療学系救命救急医学領域教授]
 「体外放射線を用いたうさぎ病態心におけるリバースリモデリング効果の検討」

【医学部研究助成金(重点的研究)<終了報告>】
(医学関連研究のレベル向上に寄与すると認められる優れた研究を重点的に支援)
◇遠藤 整[基盤診療学系衛生学公衆衛生学領域准教授]
 「『がん転移と環境ストレス』のミッシングリンクの解明」
◇渡邊伸央[総合診療学系救命救急医学領域講師]
 「DNAアプタマーを用いた新規抗血小板薬のマウスでのPOC検証」
◇沓澤直賢[総合医学研究所 マイクロ・ナノ研究開発センター助教]
 「Piezo1を標的とした急性肺障害の新規治療と生体模倣システムによる実験系構築」
◇永 滋教[外科学系消化器外科学領域准教授]
 「化学療法投与による膵癌分子subtypeサロゲートマーカーの変化に着目したプレシジョン・メディシンへの応用」

【講評】
大上研二[医学部長]