航空操縦学専攻1期生の松宮純恵さんがアイベックスエアラインズの機長に昇格しました

工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻1期生の松宮純恵さんが、2016年12月にアイベックスエアラインズ株式会社の機長に昇格しました。本専攻卒業生の機長昇格は2人目、女性としては初めての昇格となります。

松宮さんは、2002年度に工学部航空宇宙学科に入学。4年次生の時に2006年4月に航空宇宙学科に航空操縦学専攻が開設されることを知った時からパイロットを志し、当時在学生向けに設けられていたコース履修生として、湘南キャンパスやアメリカ・ノースダコタ大学内に設置している「東海大学飛行訓練センター」で座学や訓練に取り組みました。2009年9月に卒業後、アイベックスエアラインズ株式会社に入社。地上勤務や訓練を経て副操縦士に昇格すると、仙台空港を拠点に大阪国際空港や成田国際空港間などを結ぶ同社の16路線で5年間フライトを続けてきました。その後、約5カ月に渡る機長昇格プログラムを経て、2016年12月に同社としても女性では初となる機長に昇格しました。

松宮さんは、「大学時代に学んだ操縦学の知識や技術が私のベースとなっており、先生方や同期と学ぶ中で培ったコミュニケーション能力は、現在の業務でも多くの場面で生かされています。航空操縦学専攻は私の基盤を創り上げてくれたうえに、かけがえのない仲間をつくれた場所でもあります」と話し、「機長として運航に携わり、責任の重さをあらためて感じました。多くの方から“キャプテンとしてフライトすることは怖くないのか?”と聞かれますが、恐怖心があることは事実です。しかし、その恐怖心があるからこそ、お客様の安全な運航を強く心がけるとともに、私自身の成長にもつながっていると思います。これからも一便一便を大切にしながら、日々出てくる課題と向き合い、パイロットを退任するその日まで安全にお客さまを目的地までお連れすることが目標です」と笑顔を見せていました。

2月14日には湘南キャンパスでアイベックスエアラインズ株式会社の企業説明会を開催。同社の代表の一人として松宮さんも登壇し、パイロットを志す後輩たちに向けて、「それぞれの目標に向けて、貪欲に学んでください。私自身の経験を皆さんに伝えることで、エアラインパイロットの素晴らしさをさらに知っていただき、少しでも多くの仲間が増えてほしいと思っています」とメッセージを送りました。

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