大学院機械工学専攻の学生が「サイエンス・インカレ」で受賞しました

2017年04月28日

工学部機械工学科を卒業し、今年4月に大学院工学研究科機械工学専攻に進学した大類進さんが、学部在学中の3月4日と5日に筑波大学で開催された「第6回サイエンス・インカレ」の口頭発表部門で、サイエンス・インカレ・コンソーシアム参加企業・団体賞の「日本技術士会会長賞」を受賞しました。このイベントは、課題設定・探究能力や独創性、プレゼンテーション能力などを備えた創造性豊かな人材の育成を目指し、自然科学を学ぶ学部学生や高等専門学校生らを対象として、文部科学省が2011年度から開いている研究発表会です。今回は、241組の応募者の中から書類審査を通過した180組(口頭発表部門46組、ポスター発表部門134組)が研究成果を発表。本学からは大類さんが唯一、口頭発表をしたほか、機械工学科から10組14名、光・画像工学科から1組3名がポスター発表しました。

同賞は、公益社団法人日本技術士会が、「未来を見据え、人々の幸せな生活の実現のために貢献する研究」など、科学技術の向上と国民経済の発展に資するという技術士法の目的に沿った研究に対して贈っているものです。なお、同技術士会の科学技術振興支援委員会委員長を工学部卒業生の神藤典一氏(東海大学望星技術士会副会長)が務めており、表彰式では神藤氏から大類さんに表彰状が手渡されました。

大類さんが発表したテーマは、「多指及び手首関節を有する前腕義手の筋電位による実時間制御法」です。筋電義手は、筋肉を動かす際に発生する筋電位(電気信号)により動作を制御します。一般的には、皮膚の表面から筋電位を取得する表面電極が使われていますが、皮膚に近い表層筋(手首を動かす筋肉)と骨側に位置する深層筋(指を動かす筋肉)が発する電位が識別しにくく、複雑な動作ができないといった問題がありました。大類さんはこれを解決するため、2カ所の電極から得た筋電位情報を短時間で解析し、全指や手首、その複合といった多くの動作をより早く正確に識別できる新たな手法を提案。より精度の高い義手の開発につながることが期待されます。

受賞について大類さんは、「指導してくださった研究室の小金澤鋼一教授をはじめ、研究や発表資料の作成に協力してくれた先輩や仲間に感謝しています。サイエンス・インカレでは、他大学や企業の研究者から研究に関する経験を聞いたり、助言をいただいたりしたことも、大きな学びになりました」と振り返ります。「大学院では、引き続き筋電義手に関する研究を続けます。今後は、考案した手法を用いて読み取った筋電位がどのように認識され、どのように作動するかをさらに検証するとともに、ロボットの開発者と共同で実際に筋電義手を使った研究を進め、臨床実験につなげたい」と意欲をみせています。

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