教員を目指す学生たちによる「子ども向け科学実験」の企画を競うコンペを実施しました

工学部では7月18日に湘南キャンパスで、理科の教員を目指す学生たちによる「子ども向け科学実験」の内容を競うコンペを実施しました。本学部の応用化学科と生命化学科、原子力工学科では中学と高校の理科教諭の免許を取得できる課程を開講しており、一昨年度から学生が教員に必要となる実践力を養うことを目指す「工学部教職課程履修学生に対する実践的キャリア教育プロジェクト」を展開しています。

学生たちは、4月から4名程度のグループを組み、「小学生が楽しみながら科学の魅力に触れられる科学実験」を企画。コストや安全面にも配慮しつつ、全体のストーリーや具体的な実験内容を考えてきました。18日のコンペでは、10チームが空気を直接入れずに風船を膨らませる実験や、油性・水性ペンのインクを分離させる実験、石鹸を使ったろうそく作りなど多彩な企画を実演。企画力や面白さを互いに採点する一方、よりよい実験にするためにアドバイスを出し合う姿も見られました。コンペで優秀な成績を収めたチームは、10月に海老名市立海老名小学校で実際に子どもたちの前で実験を実演することになっています。

同プロジェクトの運営を担当する佐藤正志教授(工学部応用化学科)は、「このプロジェクトは今年の4年次生が2年次生の時に始まったものですが、過去の経験が学生の間で共有されることで年々内容が充実してきたと感じています。学生からは、子どもに理解できるような説明方法を考えたり、子どもと実際に接したりする中で、社会に出てどのような職業についても必要になるコミュニケーション力がついたといった声も聞かれています。特に4年次生は、6月から7月にかけて行われる教育実習で得た成果をフィードバックするよい機会にもなっており、今後もより充実した内容になるよう工夫していきたいと考えています」と話しています。

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