工学部研究会の「プラズマの基礎と応用研究会」が講演会を開催しました

工学部研究会「プラズマの基礎と応用研究会」(代表:工学部電気電子工学科・桑畑周司 准教授)の講演会を3月27日に、湘南キャンパスで開催しました。本学部では研究力向上を目指す新たな取り組みとして、教員による自主的な研究グループを支援する助成事業「工学部研究会」を実施しています。「プラズマの基礎と応用研究会」は、工学部6学科(原子力工学科・電気電子工学科・材料科学科・精密工学科・機械工学科・航空宇宙学科)と、理学部2学科(物理学科・化学科)に所属する教員14名で構成され、プラズマの特性や利用を活用したものづくりや異分野研究融合のきっかけづくりを目指しています。
当日は、本学部の学生や教員25名が参加。最初に桑畑准教授が、「本研究会はプラズマをものづくりに役立てるほか、人工衛星やまちづくりなどへの新たな活用などを探り、プラズマへの興味を深めてもらうことを目指しています」と趣旨を説明しました。続いて、参加教員がプラズマを使った金属薄膜材料の加工や太陽電池モジュールの性能劣化への落雷の影響、大気圧プラズマジェットを用いた有色排水の脱色など、各研究テーマについて発表・紹介した後、質疑応答も実施。実験の変化が起こった理由や他に考えられるアプローチ、安全性などについて、率直に意見を交換しました。
最後に電気電子工学科の沖村邦雄教授が「この研究会が、プラズマを介して異分野融合の研究を進める端緒や、それぞれの研究にプラズマを生かすきっかけになればと考えています。専門分野が違うと、同じ用語でも異なる状況を示していることもあるなど、新たな知見や理解を深める場にもなったと思います」と話しました。参加した学生からは、「普段は学部や学科が違うと交流の機会も多くはありませんが、学内でも最先端の研究に取り組まれている先生方のお話が聞ける貴重な場でした。また、プラズマについてもこれまで以上に興味がわきました」などの感想が聞かれました。

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