「2015年度 医学部研究成果報告会」を開催しました

2016年05月11日

医学部では4月22日に伊勢原キャンパスで、「2015年度 医学部研究成果報告会」を開催しました。「医学部研究助成金(重点的研究)」「医学研究基金」「医学部プロジェクト研究」の採択を受けた研究について、1年間の成果を報告するものです。当日は、12件の口頭発表と7件のポスター発表を実施。本学部の研究者や学生約70名のほか、学術交流を行っている武蔵野大学薬学部薬学科の大塚誠教授と照喜名孝之特別研究員が参加しました。

はじめに本学部長の坂部貢教授が登壇。冒頭で、17日に発生した熊本地震で被災した熊本、阿蘇両キャンパスの状況を報告し、亡くなった農学部の学生3名を追悼しました。また、18日から20日まで医学部付属病院のDMAT(災害派遣医療チーム)が熊本市内で医療支援を行ったことを説明し、引き続き支援活動への協力を呼びかけました。本報告会については、「本日発表されるのは、医学部の核になると考えられる研究ばかりです。研究内容を視覚化し、成果を共有する報告会は大変重要です。ぜひ活発に意見を交換し、有意義な会にしてください」と述べました。また大塚教授は、「皆さんの発表を聞かせていただき、自身のドラッグデリバリーシステムに関する研究を深めたい」とあいさつしました。

報告会の前半では、2015年度を期限に研究助成金(重点的研究)を受けた6名の研究者が成果を最終報告したほか、医学研究基金による研究について1名が中間報告。後半は、プロジェクト研究に採択された5テーマの成果を各研究者が発表し、それぞれの報告について活発な質疑応答や意見交換を行いました。また、採択期間中の研究助成金(重点的研究)による7テーマについては、途中経過をポスター発表しました。

なお、発表者と研究テーマは以下のとおりです。
【医学部研究助成金(重点的研究)終了報告】(口頭発表)
◇大塚正人准教授(基礎医学系 分子生命科学) 
 顕微注入法に拠らない簡便な遺伝子改変マウス作製技術の開発とゲノム編集法への応用
◇住吉秀明講師(基盤診療学系 再生医療科学) ※代理発表:稲垣豊教授
 抗癒着活性をもつ、V型コラーゲンα3鎖を応用した新規癒着防止技術の開発
◇新倉直樹講師(外科学系 乳腺・内分泌外科学)
 乳癌におけるアンドロゲンレセプターをターゲットとした治療の開発
◇小路 直准教授(外科学系 泌尿器科学)
 前立腺癌に対する3次元的局在診断に基づく局所治療の確立
◇青山謙一助教(外科学系 口腔外科学)
 変異遺伝子導入細胞株の作製による、口腔扁平上皮癌におけるNOTCH1機能の解析
◇高橋美穂助教(外科学系 口腔外科学)
 造血幹細胞移植患者における口腔有害事象と口腔細菌叢の解析

【医学研究基金中間報告】(口頭発表)
◇池田仁惠講師(専門診療学系 産婦人科学) ※代理発表:林 優臨床助手
 CA125を補完する糖ペプチドをターゲットとした新たな卵巣癌バイオマーカーの開発 

【医学部プロジェクト研究報告】(口頭発表)
◇小見山智義准教授(基盤診療学系 臨床薬理学)
 神経失調症失神の病態の原因解明
◇増田治史准教授(基盤診療学系 再生医療科学)
 移植再生医療への応用を目的とした培養血液細胞群の血管再生・抗炎症・免疫寛容の統合的増強効果に関する検討
◇川田浩志教授(内科学系 血液・腫瘍内科学) ※代理発表:六車ゆかり助教
 多発性骨髄種モデルマウスを用いたがんニッチをターゲットとする治療法開発
◇八幡 崇准教授(基盤診療学系 再生医療科学)
 繊維素溶解系を標的としたがん幹細胞治療戦略の確立
◇幸谷 愛教授(内科学系 血液・腫瘍内科学)
 新しい現象からマクロファージを標的とした画期的な創薬を目指して

【医学部研究助成金(重点的研究)中間報告】(ポスター発表)
◇大友麻子助教(基礎医学系 分子生命化学)
 運動ニューロンの極性と軸索伸長制御を可能とする新規培養系の確立
◇近田裕美特定研究員(基礎医学系 分子生命化学)
 エストロゲンを介したエネルギー代謝制御機構の性差の解明
◇三浦浩美特定研究員(基礎医学系 分子生命化学)
 ゲノム編集技術による遺伝子治療法の開発に有用な、評価系モデルマウスの開発
◇安斎和也助教(内化学系 消化器内科)
 肝前駆細胞の発生過程における分化制御
◇内堀雅博臨床助手(外科学系 口腔外科学)
 HRASおよびNOTCH1による口腔扁平上皮癌病態解明
◇宮澤昌樹特定研究員(専門診療学系 産婦人科学)
 卵巣明細胞腺癌におけるシリビニンを用いた新規HIF-1阻害薬の開発と有効性の検討
◇松本知博講師(専門診療学系 画像診断学)
 生体適合性ナノダイヤモンドの新規MRリンパ管造影法開発:In vivo study

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