文理融合学部経営学科の濱田健司教授のゼミナールに所属する学生らが6月14日、15日に、熊本県西原村の俵山交流館萌の里で「2025度北陸災害復興支援&農福連携振興プロジェクト~農福教育連携&農福災害支援連携~」による農産物販売を行いました。濱田教授のゼミナールでは、障がい者らが農業分野で活躍することで自信や生きがいを持って社会参画を実現する「農福連携」に関する取り組みを実践しているほか、地方創生や地域デザインといった活動にも参画しています。本プロジェクトは、2024年に能登半島地震と水害による災害を受けた北陸地方(石川県)における災害復興支援活動をはじめ、熊本県内の農福連携により生産された農産物・加工食品等をPRすることが目的で、濱田ゼミと株式会社俵山交流館萌の里、熊本県農福連携推進協議会が共催。本学と連携協定を結ぶ西原村、NPO法人熊本福祉会の後援を受けています。



両日とも、施設内に設置したテントで学生たちが、熊本県内で障害者が生産したタマネギやミニトマト、トウモロコシといった農産物や熊本県内産の加工食品を販売。加えて北陸地方に向けた募金も呼びかけました。さらに、熊本県農福連携推進協議会と協力し竹あかり作成のためのワークショップも実施しました。学生たちは来場者に向けて、「農福連携で障がい者の方が生産した野菜です。おいしいですよ」「北陸地方への寄付をお願いします」と呼びかけ。タマネギやミニトマトの袋詰めでは、来場者と積極的にコミュニケーションを図るなど、笑顔で対応に当たっていました。なお、寄付金は石川県内で被災者・障がい者への支援を行う社会福祉法人佛子園に届ける計画です。

募金を呼び掛けた最所拓夢さん(3年次生)と柳悠人さん(同)は、「濱田先生のゼミ活動を通じて多くの人と知り合い、新しい価値観を得られていると実感しています。募金活動も初めての経験でしたが、多くのご協力をいただいていて、人の役に立てる活動に達成感ややりがいを感じています。今後も農福連携で生産された野菜を広める活動など積極的に取り組んでいきたい」と話していました。濱田教授は、「学生たちにはプロジェクトを通じて仕入れや販売、接客、商品の陳列、宣伝などすべてを担当することで経営の実践に挑戦してもらっています。やりがいを持って活動する中で社会に出て通用する力を育んでもらいたい」と話していました。
