東海大学が学生交換協定を結ぶ海外の各大学からの交換留学生を対象とした「日本語教育特別講座」「複数専攻制度交流プログラム」「交換留学プログラム」の合同修了式を、7月23日に湘南キャンパスで実施しました。「日本語教育特別講座」は半年から1年にわたる日本語集中教育で、体系的な言語知識の獲得とコミュニケーション力の育成を進めると同時に、小中学校訪問などの学外活動を行っています。今年度春学期は各国からの留学生計31名が修了※。日本人学生と一緒に英語や日本語の授業を受け、単位認定など質の保証を伴う「複数専攻制度交流プログラム」では国立研究大学高等経済学院(ロシア)3名が修了しました。また、「交換留学プログラム」では文系科目を半年間学んだ韓国国民大学1名、工学系を中心に半年間学んだデンマーク工科大学2名も修了しました。

修了式では、語学教育センター留学生支援教育学系副主任の外崎淑子教授が修了した協定留学生の内訳を報告。語学教育センターの宮崎啓センター長があいさつに立ち、「今日お渡しする修了証は皆さんの努力の証です。私たちは日本から皆さんの活躍を祈っているので、またいつでも会いに来てください」と語りかけました。また、学長室国際担当の小山晶子部長(国際学部教授)が登壇し、「ほとんど日本でしか通じない日本語を習得した皆さんが、母国でどのように生かしてくれるのかとても関心があります。帰国後は母国の友人に、東海大での思い出や留学の魅力をたくさん話してください」とコメント。宮崎センター長と小山部長が、学生一人ひとりに修了証を手渡しました。式の最後には各プログラムの学生たちが、ラジオ体操や好きな漢字の紹介など多彩な出し物を披露しました。

「日本語教育特別講座」を受講したイム・ジョンウンさん(韓国)は、「教員志望の日本人学生と一緒に受けた授業で、外国にルーツを持つ子どもたちの教育方法について学んだことが印象に残っています。さまざまな国の留学生と共に学び、普通に生活していたら出会えない遠い国の学生と出会えたことは貴重な財産です。また、ショッピングモールに韓国料理やK-POPのグッズのお店を見かけたときはとてもうれしかったです」と振り返ります。「複数専攻制度交流プログラム」を受講したソルンツェヴァ・アレクサンドラさん(ロシア)は、「大学では日本の研究を専門としており、母校で学んだ日本語を実際に使う機会をつくりたいと思い留学しました。日本語と英語で学ぶさまざまな専門科目を履修しましたが、音楽によるセラピー効果などを学ぶ健康学部の授業が特に興味深く勉強になりました。将来は日本をはじめ、世界各国の人々と携わる仕事に就くことが目標です」と話しました。
※2025年度日本語教育特別講座修了生
サラマンカ大学(スペイン)3名、コペンハーゲン大学(デンマーク)1名、ソフィア大学「聖クリメント・オフリドスキ」(ブルガリア)1名、フンボルト大学(ドイツ)4名、極東連邦総合大学(ロシア)2名、漢陽大学(韓国)5名、ヴェネツィア大学(イタリア)1名、コペンハーゲン商科大学(デンマーク)10名、ストックホルム大学(スウェーデン)2名、トゥルク大学(フィンランド)1名、台湾東海大学(台湾)1名






