医学部看護学科1年次生の細川智穂さんが、11月23日に横須賀アリーナで開催された「スポーツチャンバラ第49回世界選手権大会」に出場。「形」の美しさを競う「基本動作」でグランドチャンピオンを獲得しました。付属高輪台高校3年生だった昨年度の大会での優勝に続く2連覇となります。

スポーツチャンバラ(スポチャン)は、当たっても痛みが少ないエアーソフト剣で打ち合う競技で、1971年に日本で生まれました。年齢や性別を問わず安全かつ公平に楽しめることから世界約40カ国に普及しています。種目は、短刀や長剣、棒、二刀などを使用して剣道のように打ち合う「打突」と、面や小手、胴などを打つ形の正確さや美しさなどを競う「基本動作」があります。棒で基本動作に挑んだ細川さんは二段の部で優勝し、10級から五段までの各階級の勝者によるトーナメント「グランドチャンピオン決定戦」に進出。見事に勝利し、基本動作の種目に出場した全545名の頂点に立ちました。
細川さんは、父親で日本スポーツチャンバラ協会副会長、本学卒業生の健一さんの影響で、1歳9カ月ころからエアーソフト剣を手にし、3歳で大会に初出場。特に保育園児のときに出場した基本動作の試合が印象に残っていると言います。「基本動作は審判が赤白の旗を上げて2名の優劣を決定します。その試合の相手は五段を持つ大人の男性だったのですが、十数人の審判の中で一人だけ自分に旗を上げた人がいたと後で聞きました。それを知ったとき、“練習すれば大人でも倒せる、もっとうまくなりたい”と俄然奮起しました」。現在も、勉学に励む傍ら週3日から4日の稽古に励んでいます。「基本動作で大切なのは『気剣体』の一致。試合では、礼儀作法や所作、迫力、技の切れ、緩急などさまざまな視点から審査されます。長さ2mにおよぶ棒の演技では、号令とともに素早く動き、切先をピタリと止めるのは難しいのですが、だからこそやりがいがあります。2名が同時に演技しますが、今大会では相手に勝つことよりも自分が積み重ねてきた稽古の成果を100%出し切ることを意識しました。気負わずに自然体で臨めたのが結果につながったと思います」と話します。
「スポチャンの魅力の一つは国境がないこと。もともとは武器である剣を介してさまざまな国や地域の人とつながれます。競技を通じて世界中の人と交流できるのが本当に楽しい。今大会でも技を教え合ったり共に稽古したりして、言葉の壁を超えて友情を育みました。今後は、グランドチャンピオンのタイトルを得た責任を果たすため、さらに精進を重ねて大会連覇を目指すとともに、世界中の人々にスポチャンの魅力を伝えていきます」と意欲を語っています。
細川さんは、昨年12月13、14日に神奈川県・小田原アリーナで開催された全日本学生大会にも初出場し、基本動作で見事に優勝しました。1月6日には、湘南キャンパスで健一さんと共に木村英樹学長に両大会の成果を報告。木村学長は、「本学には柔道部やソーラーカーチームなど世界の舞台で戦うアスリートやチームが数多くありますが、スポーツチャンバラの世界大会でも頂点に立つ選手が所属していることを頼もしく感じます。看護学科は実習もあり学業と競技の両立は困難もあるでしょうが、今後のさらなる活躍を期待しています」と激励の言葉を送りました。


