湘南キャンパスで2月24日に、「障がい学生支援SD研修会」を開催しました。障がいのある学生の支援方法を学ぶことを目的に、キャンパスライフセンターのインクルージョン推進室が初めて企画したもの。各カレッジのD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)担当をはじめとする教職員ら9名が参加しました。

初めにキャンパスライフセンターの内田匡輔所長が、「本学には肢体や視覚、聴覚などに障がいがあり支援が必要な学生が多くいるものの、点字ブロックのない階段や車いすで走行しづらい道があるなど、まだまだバリア・フルな状態です。本日は実際に車いすの搭乗などを体験したいただき、今後どういった支援を検討・実施していくべきなのかを考える機会にしてもらいたい」とあいさつ。インクルージョン推進室の青木真純准教授が研修の概要を説明しました。続いて、社会福祉や介護を専門とする健康学部の阿部正昭教授が登壇し、同学部の授業で実施した湘南キャンパスのバリアフリーマップ制作について紹介。学生が車いすに乗って同学部の学びの拠点である5号館などを探索し、段差やスロープの有無などをまとめた様子を振り返ったほか、障がいのある人の自立支援の概念や障がいのある学生への支援における注意点などを説明しました。また、視覚障がいのある同学部2年次生の水澤奈音さんが、当事者視点で考える支援方法や授業や試験を受ける際の大学側の配慮の事例を紹介。「入学当初は不安もありましたが、今は先生方やインクルージョン推進室の職員の方々、周りの友人のおかげで楽しいキャンパスライフを送ることができています。障がいのある人にどう接していいか分からない方も多いと思いますが、目が見えないと慣れている道でも怖いと感じることがあるので、たくさん声をかけてほしい」と語りました。
講演後は参加者が2グループに分かれ、体験型のワークショップを実施。屋外で行った車いすの搭乗体験では、阿部教授が基本的な操作方法や段差の乗り越え方、凹凸のある道での注意点などを解説しました。室内では青木准教授が講師となり、視野狭窄、白濁、中心暗転といった視覚障がいを疑似体験する「ロービジョン体験キット」を用いて文字や人物の見えづらさなどを学んだほか、一人ひとりが水澤さんの手を引いて歩行のサポートを練習しました。また、車いすや体験キットを用いたままキャンパス内を探索し、扉の開閉や自動販売機の使用、段差のある道の歩行など、支援が必要な箇所を調査。参加者からは「車いすに乗るのは初めてでしたが、思っていたよりも振動を感じたり、段差を超えるときに傾けられるのが怖かったりと、初めて気づくことがたくさんありました」「水澤さんが当事者の視点で必要な支援を話してくれたので理解が深まりました。所属するカレッジにも支援が必要な学生がいるので、職員間で共有し日々の支援に生かしたい」といった声が聞かれました。



