沖縄地域研究センターが3月1日に、研究報告会「サイエンスセミナー」を開催しました。本センターがある沖縄県・西表島を含む八重山諸島は、豊富な生物文化多様性と独特な生態系が共存し、長い歴史を有する地域です。この地域の自然と文化の価値を再認識し、持続的な利用と保全を両立させる方法を探ることが大切であるという考えから、本学では1976年から西表島に研究施設を設置し、学内外の研究者の連携のもと自然・社会科学に関する研究と教育活動を展開してきました。このセミナーは、本センターを拠点に行っている最新研究について島民や研究者に共有しようと開いているもので、オンラインも含めて約70名が参加しました。

当日は初めに、川﨑一平副学長(静岡キャンパス担当)が開会のあいさつに立ち、島の住民と信頼関係を築いたうえで研究活動に取り組む重要性について、自身の体験談を交えて語りました。その後の講演では、本センターの研究員に選任されている湘南、静岡、熊本、阿蘇くまもと臨空の各キャンパスの教員と学外の研究者ら計9名が登壇。農学や自然科学、海洋学、建築学など8分野に関する研究成果を報告しました。今年度から研究員に加わった熊本、阿蘇くまもと臨空キャンパスの11名の教員を代表して講演した木之内均副学長(九州キャンパス担当)は、両キャンパスの特徴を説明し、調査研究の展望も語りました。
本センターの斉藤雅樹所長(人文学部長)は、「西表島に研究拠点を設けていることは本学にとって大きな財産です。多岐にわたる研究活動ができているのも島民の皆さまのご理解とご協力の賜物であり、今後もこの貴重な拠点を守り、発展させていきたいと考えています」と締めくくりました。
なお、当日のプログラムは以下の通りです。
・開会あいさつ
川﨑一平副学長(静岡キャンパス担当/人文学部教授)
・講演①「亜熱帯島嶼をモデルとした持続可能な社会・自然環境の構築 ~九州キャンパスにおける東海大学沖縄地域研究センター 研究プロジェクト紹介」
登壇者:木之内均副学長(九州キャンパス担当/文理融合学部教授)
・講演②「琉球列島における湿地性生物の現状」
登壇者:教養学部人間環境学科 北野忠教授(湘南キャンパス)
・講演③「西表島における河川流量調査」
登壇者:国立研究開発法人防災科学技術研究所・主任研究員 村上智一氏
・講演④「海の生物資源~水産業と人類の未来~」
登壇者:海洋学部水産学科 武藤文人教授(静岡キャンパス)
・講演⑤「西表島における太陽放射の研究成果」
登壇者:建築都市学部建築学科 竹下秀准教授(湘南キャンパス)
・講演⑥「ドローン測量による西表島網取湾浅海域の海底地形調査(2025)」
登壇者:海洋学部海洋理工学科 馬場久紀准教授(静岡キャンパス)、株式会社日光堂フィールドサイエンス事業部 松本和也氏
・講演⑦「網取湾でのサンゴ調査」
登壇者:海洋学部水産学科 中村雅子教授(静岡キャンパス)
・講演⑧「食文化を支える作物と島嶼地域の重要性、今後の展望」
登壇者:静岡大学 花森功仁子氏
・閉会あいさつ
沖縄地域研究センター 斉藤雅樹所長(人文学部長/静岡キャンパス)









