スイス・ベルン応用科学大学のノイエンシュバンダー教授による先端レーザー加工に関する講演会を開催しました

総合科学技術研究所では、4月20日に湘南キャンパスで、スイス・ベルン応用科学大学応用レーザー・フォトニクス・表面技術研究所のビート・ノイエンシュバンダー教授による講演会を開催しました。レーザー加工技術などを専門とする総科研の橋田昌樹教授が企画したものです。ノイエンシュバンダー教授は、スイスの国立テーマ別ネットワーク「スイスフォトニクス」の創設メンバーで、2008年から11年までマネージングディレクターを務めました。現在は、スイス光学顕微鏡学会光学部門の責任者も務めています。

当日は、ノイエンシュバンダー教授が専門とする、銅やステンレススチールなどの金属を対象としたレーザー加工について、最新の研究動向が紹介されました。「レーザー加工では、波長や偏光、周波数といった条件に加え、除去や切断、表面改質など加工の目的に応じて最適な設定を行うことが重要です」と語り、「特に材料の除去加工では、平均出力500Wのレーザーに、ギガヘルツ帯のバーストパルスによる時間的な制御や、複数のパルスを組み合わせる空間的な制御を行うことで、加工の効率と品質を同時に高められることが示されています。さらに、こうした加工条件と結果のデータを蓄積し、機械学習を活用することで、短時間で最適な加工条件を導き出せるようになってきています」と説明しました。

また、同教授の研究室では産業界と密接に連携しながら国家プロジェクトを推進しており、レーザー加工分野の博士号取得者を募集していることも紹介されました。講演後には活発な議論が交わされ、人材交流も含めた今後の連携について意見交換が行われました。