農学部動物科学科の2年次生が7月3日に阿蘇くまもと臨空キャンパスで、牛の体尺実習を行いました。肉や卵といった食料を効率的かつ安全に生産する「動物生産」に欠かせない動物管理技術について体験しながら学習する「牧場実習Ⅰ」の授業の一環で実施したものです。






牛の体尺測定は、育成牛の発育の確認や、飼料給与量の調整、出荷時期を判断するために必要な作業で、主に体高、体長、胸囲などを専用のメジャーで測定します。当日は、授業を担当する稲永敏明准教授や農学教育実習センターの技術職員の指導の下、まず健康状態を確認。体温や心拍数の測定、肺や腸の聴診のほか、一度飲み込んだ食べ物を再び口の中に戻してよく噛んでから飲み込む「反芻」の有無や、便の状態、可視粘膜(目や口の粘膜)、鼻などの外観も観察しました。続いて、牛の成長度合いや体型の特徴を推測するために、太っているか痩せているかといったボディコンディションスコアや、体高、体長、坐骨幅、胸囲といった決められた項目を測定しました。






稲永准教授は、「動物の飼育管理において動物の観察は不可欠ですが、ただ見ればいいのではなく、まず見るべきポイントを知っておく必要があります。また、成長度合いや体型の特徴を数値化することは、客観的な評価や標準との比較を可能にし、それを今後のよりよい管理にフィードバックさせることができます。学生たちにはこのような実習を通して、単に技術を身につけるだけでなく、なぜこのような技術が必要なのか、どんな場面で活用できるの、産業動物以外の動物ではどうかといったことにまで考えを巡らせてみてほしい」と話していました。