防災宿泊体験「大学に泊まろう!〜いつもと違うお泊まり体験でもしもの時に備えよう〜」を実施しました

代々木キャンパスで10月7、8日に、小学生を対象とした防災宿泊体験「大学に泊まろう!〜いつもと違うお泊まり体験でもしもの時に備えよう〜」(主催:渋谷区上原・富ヶ谷地区体育会、共催:東海大学)を実施しました。近隣に住む小学生が学生や教職員と交流し、日常とは異なる状況で周りの人と協力し合い、防災意識を高める目的で昨年初めて開催したものです。今年は19名の児童が参加し、本キャンパスで活動するチャレンジセンター・ユニークプロジェクト「よょさんぽ」と教職員、上原・富ヶ谷地区体育会の方々が運営にあたりました。

今年はプロジェクトメンバーがそれぞれ、「カウンセラー」「クッキング」「防災」「夜プロ」と4つの役割に分かれて企画を実施しました。「カウンセラー」係は子ども3~4名に対して学生が2~3名で担当し、常に目を離さず安全面に配慮。「クッキング」係は、本キャンパス4号館の屋上にミツバチの巣箱を設置し、よょさんぽが管理・採取しているはちみつを用いたクッキー作りを指導したほか、夕飯の準備など調理関係を一手に担いました。「防災」係は、東京消防庁渋谷消防署富ヶ谷出張所の協力を得て、映像を用いた防災講習や消化器体験などを企画。子どもたちは火災や地震の恐怖、災害時に何をするべきかといった知識を学びました。また、日が暮れた後は「夜プロ」係が主導し、電気を消した状態の校内を防災用簡易ライトで照らして探検。学生と子どもたちが自らテントを張った講堂では、サイリウムの明かりを頼りに夜を過ごしました。

翌日は朝の散歩として代々木八幡宮に向かい、1泊2日の日程を終えました。参加した子どもからは、「昨年参加して楽しかったので、今年もお母さんに“参加したい”と頼みました」「夜の大学は少し怖いけど、大学生のお兄さんお姉さんがいるから安心できる」「このイベントで学んだこと防災対策を学校の友達にも教えたい」といった声が聞かれました。

よょさんぽ代表の原圭之介さん(観光学部観光学科4年次生)は、「参加した子どものお母さんから、“東海大学なら子どもだけで泊まるのも安心”と言っていただき、地域との信頼関係が築けていることを実感しました。子どもたちには、楽しみながら防災について考えてもらえるきっかけづくりができたと思います」と振り返りました。また、プロジェクトアドバイザーの遠藤晃弘講師(観光学部)は、「これまで代々木キャンパスでは地域と連携したさまざまな取り組みを行ってきましたが、今回、昨年の倍以上の児童が参加してくれたので、大学の認知度も向上しているように思います。地域の協力がなければこうした多世代交流は実現しないので感謝しています」と語っています。