「東海大学九州キャンパスと尚絅大学・尚絅大学短期大学部との交流及び連携に関する包括協定」の調印式を実施しました

東海大学九州キャンパスではこのほど、尚絅大学・尚絅大学短期大学部と教育・研究活動全般における交流と連携を推進し、相互の教育・研究活動の進展に資することを目的とした包括協定を締結。7月25日に尚絅大学九品寺キャンパスで調印式を行いました。両大学は今後、研究・教育活動の協力や施設・設備の相互利用のほか、学生の実践的教育を兼ねたプロジェクトや地域住民に大学の知を還元する企画などを推進していきます。

本協定について荒木朋洋九州キャンパス長(農学部教授)は、「本学の創立者・松前重義博士が1980年に阿蘇の地に農学部を設立しましたが、熊本地震で甚大な被害を受け、現在は熊本市内の熊本キャンパスで教育・研究を行っています。このような中で、食物栄養学科のある尚絅大学短大と連携することは、熊本に『食』と『農』という2つのキーワードでの地域貢献につながるのではないかと考えました」と説明。尚絅大学の森正人学長も、「本学は今年設立130周年を迎えますが、節目の年に本協定を締結することをうれしく思います。東海大学が行う農畜産物の研究と連携し、地域の皆さまに大学の知を還元していきたい」と語り、調印式では荒木キャンパス長と森学長が協定書に署名しました。

荒木キャンパス長は今後の展開について、両大学の授業における単位交換制度や、学生を主体としたプロジェクトの構想を紹介。「現在候補に挙がっているのは、『あかデミック熊本弁当プロジェクト(仮)』です。本学が育てた農産物や『あか牛』などの家畜を用いて弁当をつくり、尚絅大学短大が食材一つひとつの栄養価を紹介する弁当の包装紙を作成して、生産から食育まで一連の教育成果を地域の皆さんにご提供できればと思います。これは11月に開催する建学祭での販売を目指しており、市内の飲食販売店や新幹線などでも商品として取り扱ってもらえるよう進めていきたい。また、昨年農学部が実施した市民講座『農学サイエンスカフェ』を、今年度から両大学協力のもと開催したいと考えています。農学や食育について紹介するなど、本学だけではできなかったようなことを展開できればと思います」と語っています。

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