学生グループ「阿蘇の灯(あかり)」が南阿蘇村黒川地区の住民と「そうめん流しイベント」を開催しました

農学部の学生による有志団体「阿蘇の灯(あかり)」が8月5日に、本学阿蘇実習フィールドのある熊本県南阿蘇村の旧西部小学校で「そうめん流し」のイベントを開きました。阿蘇の灯は、熊本地震で被災した南阿蘇村の住民らと交流するとともに、村に関する情報発信やイベントの開催などに取り組んでいる団体です。今回のイベントは、かつて農学部の学生たちが暮らした南阿蘇村黒川地区の住民との絆を深めようと企画したもので、団体の呼びかけに応えたメンバー以外の農学部生や東海大学チャレンジセンター・ユニークプロジェクトの「阿蘇復興への道」のメンバーら約20名が参加しました。

当日はまずメンバーたちが、準備したそうめんを流す樋(とい)を設置。住民らと協力しながらそうめんをゆで、できあがったそうめんを順に流していきました。好天に恵まれる中、そうめんに加えてミニトマトなども流し、学生たちは住民らと夏の味覚を楽しみました。黒川地区区長の今村哲也さんは、「熊本地震で被災し、仮設住宅に移ってからは近所の方たちと会うことも少なくなっています。学生さんたちがこのようなイベントを開いてくれることで、顔を合わせられると同時に、かつてのように学生たちと交流できるいい機会になっています」と話しました。

今回の企画を立案した辻琴音さん(農学部バイオサイエンス学科2年次生)は、「夏らしいイベントを開きたいと考えて準備を進めてきました。私は阿蘇で暮らした経験はありませんが、自然が豊かなこの環境が大好きです。地震で学生は黒川地区から離れることになりましたが、先輩方が卒業していくことで、この地域の魅力を知る学生がいなくなってしまうのは寂しいことだと思います。イベントには1年次生もたくさん参加してくれたので、阿蘇との関係をつないでいく催しになったと思います」と話していました。

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