ラグビー・フィジー代表チームの関係者らによるクリニックと国際交流会を開催しました

札幌キャンパスでは9月24日に札幌市南区のバーバリアンズ定山渓ラグビー場サブグラウンドで、ラグビーの強豪・フィジー共和国の元代表コーチやオーストラリア連邦の元U-20代表選手ら計11名のラグビー・プロフェッショナルから技術指導を受ける「ラグビー・クリニック」を開催しました。ラグビーワールドカップ2019日本大会のオーストラリア対フィジー戦が9月21日に札幌市内で行われたのに合わせて、フィジーチームに帯同している同国元代表コーチから提案を受けたことがきっかけで実現したもの。本学の主催で、北海道ラグビーフットボール協会の後援を受けています。当日は、北海道大学ラグビー部と本学札幌キャンパスラグビー部の所属選手や指導者らが、ラグビーワールドカップセブンズで2度の世界一を達成したフィジー代表の技術を学びました。また、同日には本キャンパスに会場を移して「交流会」も開催しました。

クリニックでは、フィジーとオーストラリア両国の指導陣がウオーミングアップからレッスンを開始。パスやキック、タックルなどラグビーにおける基本的な動作について、「ボールを受け取る準備ができたら手を前に出して、もっと声をだしてボールを呼ぼう」「単純なパス回しでもコミュニケーションを取ることが重要」と解説を交えながら丁寧に指導しました。さらに昼食休憩を挟んでセブンズ(7人制)によるミニゲームも実施。ラグビー部の選手たちはフィジーやオーストラリアなどラグビー強豪国の選手たちによる俊敏で巧みな動きに翻弄されながらも必死にボールを追いかけました。試合後には、フィジー代表チームがキックオフ前に相手チームに向かって行う「ウォークライ(戦いの雄叫び)」と呼ばれる儀式である「シビ(Cibi)」を披露。腰を落として雄叫びを上げながら前進し、最後に全員でジャンプすると学生たちは迫力に圧倒されつつ、感激の拍手を送っていました。ラグビー部の海藤晃弘監督(生物学部准教授)は、「ワールドカップをきっかけにして専門的な指導を受けられたことは大変貴重な経験。フィジーとオーストラリアの皆さんは、学生たちのレベルに応じてほめるところはほめ、ダメを出すところはきちんと指摘してくれていて、選手たちは次につながるヒントを得てくれたのではないでしょうか」と話しました。

クリニック終了後は、南区内の銭湯で汗を流したのち、札幌キャンパスに会場を移して交流会を開催。フィジーと日本両国の食事を用意して食文化を通した交流を図ったほか、ラグビー部員たちが企画して餅つきや書道などの日本文化も披露。ラグビーから一転して杵や筆を手に悪戦苦闘するフィジーの指導者たちの姿に会場が盛り上がりを見せました。会の最後には、元ニュージーランド代表「オールブラックス」のティモ・タガロア選手らから送られたビデオレターを流し、ラグビーをプレーするために必要なことと感謝の言葉が送られました。書道を披露したラグビー部の石原大地さん(生物学部生物学科4年次生)は、「交流会ではせっかくの機会なので日本らしさを楽しんでもらおうと1カ月ほど前から準備を進めてきました。皆さんに楽しんでもらうとともに、私たちも異文化交流の魅力を感じることができました」とコメント。キャプテンの水野克哉さん(生物学部海洋生物科学科3年次生)は、「クリニックでは普段、自分たちが取り組んでいる内容とはまったく違うメニューに取り組み、多くの刺激を受けることができました。今後の練習や試合で生かし、チーム力向上につなげたい」と意欲を語りました。

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