健康学部の学生がロシアからの留学生と「健康バス測定会」に取り組みました

健康学部健康マネジメント学科の学生12名が、2月4日に秦野市立南公民館で開催した市民向けの「健康バス測定会」で、ロシアからの留学生とともに近隣住民の体組成、骨密度、血管年齢、血圧の測定に取り組みました。地域住民の特定健診の受診促進や健康意識の啓発などを目指し、大学院医学研究科ライフケアセンターと本学科が近隣市と連携して実施しているものです。機器を積んだバスで公民館などを巡って測定会を行っており、春学期と秋学期の授業「フィールドワークA」のプログラムの1つとして年に10回実施しています。今回は、本学が展開しているロシア人学生向けの中期交換留学プログラム(※)に参加しているワシレフ・アレクセイさん(極東連邦大学)とグラドフ・ボクダンさん(モスクワ高等経済学院)も参加。学生とともに測定に取り組みました。

当日は約30名の近隣住民の体組成と骨密度、血管年齢、血圧を測定。終了後には、秦野市子ども健康部健康づくり課の保健師が一人ひとりに結果を説明し、運動や食事といった日常生活における留意事項などを説明しました。学生たちは、「受診者の方へのわかりやすい説明や緊張をほぐしていただくための声のかけ方などを工夫しました。笑顔になってくれるとうれしかった」「ロシアの学生と協働したことで、語学の大切さを実感しました。健康に関する学習も英語の学習も頑張ります」「測定結果に基づき、現在の健康状態をしっかりと説明した上で日常生活における具体的なアドバイスをする保健師さんの対応が大変勉強になりました。今後の学習に生かしたい」などと意欲を見せていました。

アレクセイさんとボクダンは、「この測定会は、住民、自治体、大学の3者にメリットがある取り組みだと思いました。東海大の学生たちは優しくて几帳面。一緒に活動できてよかった」「ロシアには定期的に健康診断を受ける人はあまりいませんが、この研修を通じて、病気を治療する前に病気を防ぐことが大切だとあらためて学びました」と振り返っていました。

指導を担当する柴田健雄講師は、「測定会後に参加することで、地域住民の健康意識の把握や課題の発見、解決策の検討といったことを考察してもらっていますが、学生たちの視野が広がり、コミュニケーション力や考える力なども高まっていると感じています。グローバル社会が進む中、ロシアの研修生との協働作業も今後の学習への動機付けになったと思います」と話していました。

※文部科学省の平成29年度「大学の世界展開力強化事業」の採択を受けて展開している「ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成:主に極東地域の経済発展を目的として」の一環で実施しているプログラム

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