合志講師が「静岡県の幹部職員を対象とした講演会」で講師を務めました

海洋フロンティア教育センターの合志明倫講師が、3月25日に静岡県庁で開催された「静岡県の幹部職員を対象とした講演会」で講師を務めました。川勝平太静岡県知事が講師を選出し、平成21年度から定期的に開かれているもの。今回は合志講師が「静岡県における三保再開発への期待」をテーマに講演し、川勝知事をはじめ県の幹部職員120名が参加しました。

合志講師は海洋学部在学中に、本格的にウインドサーフィンを始め、学生時代から世界大会に出場。卒業後はプロとして活躍し、国内ランキングでは最高2位(現在は5位)にランクインしたほか、世界最高峰の大会「PWAワールドカップ」に出場しながら大学で教鞭を執るという日本で初めての経歴を持っています。9年前からは三保エリア活性化のために、ウインドサーフィンとスタンドアップパドルボードのイベント「三保カップ」の大会委員長を務めるなど、地域に根差した活動も展開しています。

講演では、学生が行った清水港に入港するクルーズ客船の乗船者を対象としたアンケートの結果を紹介。「清水港でマリンスポーツができることを知らない人がほとんどだった」「富士山の認知度は86%だったが、14%は知らないと回答した」といった内容を紹介し、「観光客をもてなすサービスやコンテンツの提供が求められる」と提案しました。また、「三保の自然を利用しながら三保にしかない空間を創出できれば、海洋スポーツの繁栄やスーパーヨット(個人が所有する全長24mないし80フィート以上の客船)の誘致による経済副次効果が高まります。海洋は風がすべての根源であり、海にとって大事な要素だということを理解できていれば、自然とウォーターフロント開発に何が必要か、何が求められているかがわかるはずです」と強調しました。

合志講師は、「2019年は清水港開港120周年を迎えます。これを機に世界に通ずるビーチにしていきましょう」と締めくくり、参加者との活発な質疑応答も行われました。最後に川勝知事が、「今日の講演を通して聴講した皆さんも産官学の連携の大切さを理解したことと思います。官は我々、学は合志先生のような教員でありプロ選手、産はマリンスポーツです。今後、静岡県が海に向けて船出をする、その船長の一人に合志先生を迎え、ともに発展していきましょう」と展望を語ると、会場は大きな拍手に包まれました。

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